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岩井志麻子 「結婚できるブス」と「結婚できない美人」について

OTONA SALONE / 2018年7月10日 21時0分

ダイエット本と英語学習本の決定版は、いまだに出ていない。

だって、決定版というか絶対的解答や解決法が出ちゃったら、それで終わりだから。そしてダイエットや英会話に関わる仕事をしている人達が、大量に失業してしまう。

何より、デブや英語しゃべれない我々が困る。

あれこれ試す、めげずに新しい方法に挑戦する、今度こそと夢を持つ。そういうのは、楽しみでもある。

ていうか、徹底的に食べなきゃ痩せるし、英語圏に一人で暮らせば嫌でもしゃべれるようにはなるんだよ。

結婚と、ダイエットや英会話に共通するもの

そんな長い前振りの後に、やっと本題。

ぶっちゃけ、結婚なんか法的な年齢を満たしてて独身で、合意してくれる同じような相手がいればいつでも誰でもすぐできる。

なのにできないとあれこれウズウズいってるのは、痩せたい、でも食べたい。しゃべりたい、でも勉強きらい。これと同じ。

 

美人な独身の心がざわつく理由は

しかし独身女達の心がざわつくのは、「美人なのに独身」「ブスなのに奥様」を目の当たりにしたときだ。繰り返すけど結婚は美人ブス関係なく、誰でもできるんだけどね。

ともあれ前者は「まだ、もっといい方法があるはず」といろんなダイエット法や勉強術に目移りしているか、自分に合わない運動やテキストを用いているように見える。

あるいは最初から痩せる気もないし、英語なんか興味ないし必要ないのかな、と。

 

「ブスなのに奥様」たちは

後者は、まさに決定版に出会えたわけね。

とはいえ「結婚したい、でもできない」と悶々する独身女は、自分にとっての決定版よりも、自分よりワンランク上の女達が求めるべきテキストや、上級者ためのハードな運動を追い求めてしまうわけだ。

 

そもそも間違っていること

根本的な間違いは、そもそも自分を「美人なのに結婚できない」側としているところ。

「炭水化物を抜いているのに痩せない」「通勤時間はずっと英語をイヤホンで聴いているのににしゃべれない」……いや、かなりオヤツ食ってるし英語聴いてるふりしながらも、気になる男や人気芸能人の不倫報道のこととか考えたりしてるでしょ。

 

見つめるべき現実とは

男はみんな、絶対に痩せた女がいとも思ってないし、英会話が絶対条件でない会社もいっぱいあるのよ。

おのれがそこまで美人でもブスでもない現実を見て、決定版でなくても自身に合ったテキストや教室やジム、すなわちお似合いの男を見つけてください。

 

 

≪作家 岩井志麻子さんの他の記事をチェック!≫

 

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