#107 婚活2年でわかった「結婚相手に求める条件」【40代編集長の婚活記】
OTONA SALONE / 2018年8月22日 17時0分
OTONA SALONE編集長・アサミ、未婚・独身・46歳。恋人いない歴は9年以上、婚活歴は2年。さまざまな婚活にいそしむも、いまだ恋人すらできず。
この夏、はじめて参加した「個室婚活」は、区切られたブースで1:1で5分間ずつ会話をするというもの。8人中7人との会話を終え、最後の男性が個室ブースに入ってきたが……。これは40代独女の「実名+顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。
前半戦はキャラ立ち男性ばかり
ここまでの7人の状況を振り返ろう。
1人目のワイルドさんは、動物愛の深い男性。たくさんの動物と暮らすことに難色を示したら「じゃ、もういいや」と言われた。
2人目のシチサンさんは、生真面目そうな男性。彼のUFO話を聞くことだけで終了した。
3人目のスクエアさんは、塾講師でバツイチ、別居中の子供が1人いる男性。会話は続いたけれど、面白くなかった印象。
4人目のシルバーさんは、67歳の大学教授。白髪の老紳士。教授と学生のような会話に終始する。
後半戦は真っ当な人だったけど
5人目は、48歳・バツイチ・別居中の子供あり・メーカー勤務の男性。家族とお金のことを集中的に聞かれた。
6人目は、41歳・未婚独身・公務員の男性。とても清潔感のある外見。話してみたら超・潔癖症なことがわかった。
7人目は、53歳・バツイチ・子供なし・公認会計士の男性。精悍な顔立ちで中肉中背。ものすごく汗かきなのか、白シャツがびしょ濡れだった。
個室婚活、最後の男性は…!
いよいよ最後、8人目の男性。セレクションタイムには3人の男性の名前を記入する。今までの男性の中で3人も書ける自信がない。つい、8人目の男性に期待を寄せてしまう。
「失礼します」
男性の声がした。どこかで聞いたことのあるような声だった。ブースに入ってきた男性の顔を見た。目が合った。
アサミ「あっ!!!」
思わず驚きの声が出てしまった。相手もびっくりした顔をしている。
まさか……こんなことがあるなんて!
個室婚活の8人目の男性が、「過去の婚活で」会ったことがある人だったのだ!
過去の婚活で会った男性って?
確かその人と会ったのは今から約2年前。初めての婚活パーティに参加したときだ。
その人の仮の名は……50代の男性、年長さん。
【40代編集長の婚活記#12】40代独女初めての婚活パーティ後編 の回でふれた男性だ。
とにかくよくお話する男性で、特徴的な声をしていた。というのも青果店を営んでいて、毎日仕入れ先の市場や店頭で声を出しているからか、低音のしゃがれ声でものすごく声量があったのだ。
背がとても高く、日焼けした肌、角刈りの短髪という、外見も特徴的だったので、たった1度しか会っていないにもかかわらず、記憶していた。
年長さんも驚きの表情
2年前の婚活パーティでは、相棒の銀ブチさんという男性とひたすらしゃべりまくっていた年長さん。びっくりした顔をしていたけれど、彼も私を覚えている……?
年長さん「あの、どうかしましたか?」
低音のしゃがれ声でそう言った。
アサミ「以前にお会いしたこと、ありますよね?」
恐る恐る尋ねた。
年長さん「あれ、そう? いつ? どこで?」
もしかして年長さんは私のことを覚えてない?
アサミ「2年くらい前に、確か婚活パーティで……」
私は彼を覚えていたけれど
背格好も一緒だし、声も似ているし、人違いではないと思う。
年長さん「あぁ、そう! ごめん。オレちょっと覚えてなくて」
アサミ「いえ、いいんです。年長さんは個性的で目立つかただったので」
年長さん「その婚活パーティの後も連絡とか取った?」
アサミ「いえ、何にも。なので勝手に覚えていただけです」
年長さん「あ、そう! オレね、いろんな婚活パーティに参加してるし、年だから記憶力も衰えてて。2年も前のことなんてすっかり忘れちまってね」
再会した年長さんと婚活トーク
年長さん「じゃ、改めて。年長です。青果店をやってます。55歳でバツイチです」
アサミ「私はアサミです。46歳、未婚。出版社に勤めています」
お互いのプロフィールカードを交換して、会話を始めた。
年長さん「前に会ったときは話したのかなぁ、オレが結婚相手に一番求めていること」
アサミ「たぶん……聞いてないと思います。確かそのときは婚活パーティで仲良くなった男性とコンビ芸のようにボケとツッコミのような感じでしたから」
年長さん「あー2年前じゃ、オレ婚活を始めたばっかりだな。あのときは何したらいいかわかんなくてね、オレばっかしゃべってたわ」
アサミ「そうだったんですね。それで、一番求めていることって何ですか?」
年長さんが結婚相手に「一番求める条件」
年長さん「ひとことで言えばさ、オレの仕事を一緒に手伝ってくれる人よ」
なるほど、青果店の経営をサポートしてほしいということか。
アサミ「お店を手伝うってことですか」
年長さん「そうね。まぁだから、いまやっているお仕事を辞めて、ウチに入ってくれるかどうかなんだよ」
アサミ「なるほど……」
年長さん「どうなの、その辺は?」
編集の仕事を辞めて青果店で働く……。一瞬考えたけれど、答えはすぐ出た。
アサミ「私はいまの仕事を続けたいです」
年長さん「だよね~。そう言うと思ったよ」
アサミ「すみません」
年長さん「仕方ないよ、面白そうな仕事じゃない」
「婚活の対象」と思わずにトーク
その後、年長さんとはお互いを探るような質問はしなかった。
今までの婚活で感じたこと、今日の個室婚活の感触などを話した。まるで婚活仲間の情報交換のように。
お互いを「婚活の対象」と思わずに話したからか、とても自然に楽しく話せた。婚活に参加する男性心理についてもいろいろ教えてくれた。年長さんの話は、勉強になることが多かった。
年長さんにいだいた印象
「トークのお時間の終了です。男性の方々はブースを出て、右手の部屋にお入りください」
スタッフのかたの声がした。
年長さん「楽しかったよ! 婚活、お互い頑張ろうね」
アサミ「はい。年長さんも素敵な出会いがありますように」
お互いにエールを送って終わりとなった。年長さん、楽しい人だな。話をしていてラクかも。
8人の「個室婚活」が終了した
8人との個室婚活が終了した。そして5分間のセレクションタイム。気になった相手を3名選んで、用紙に記入する。
走馬燈のようにこれまでの8人との会話を思い出した。ここから3人。楽しくお話できた人、気がラクだった人は誰だっただろうか。
そこで気がついた。私、楽しく話せる人、気がラクな人を求めているんだ……。これがもしかして私にとっての「結婚相手に一番求める条件」か!
それがわかったらもう迷わなかった。名前を書く相手は決まった。相手がどう思ってるかはわからない。だけど、私は2人の名前を用紙に記入した。
【個室婚活でアサミが名前を書いた相手とは? 来週8月29日(水)17時をお楽しみに!】
【前回はコチラ】
#106 やってわかった個室婚活のメリット、デメリット【40代編集長の婚活記】
【一気読みするならコチラ】
≪OTONA SALONE編集長・婚活コラムニスト 浅見悦子さんの他の記事をチェック!≫
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