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岩井志麻子 「セックスでキレイになる」は、本当なのか?

OTONA SALONE / 2018年9月11日 21時0分

あるオシャレなファッション誌が、定期的に「セックスでキレイになる」なんて特集を始めるようになってから、

セックスがもはや美容法や健康法を超え、何やら民間信仰にまでなってしまったようだ。

 

裸になる、性的サービスが職業の女性達

セックスすればキレイになれるなら、風俗嬢はみんなキレイなことになる。

いや、それをガツンと否定もできない。

裸になるのが職業、性的サービスをすることが仕事になっている女性達は、確かにキレイな人が多い。

でも、なんというかキレイの種類が違うんだわ。

たとえばかつて雇っていた、同世代のL美。

彼女は私のスタッフになる前は、風俗嬢しかしたことがなかった。

ちなみに私の元を去った後も、古巣の風俗に戻っていった。

 

元・風俗嬢のL美の場合

彼女はキレイであり、キレイでなかった。

まずは外見で男を引きつけようと努めてきたから、とにかく男受けを狙った黒髪ロングに白肌、

ボディコンが基本のお水っぽい露出度の高いファッションで決め、

整形も激しい上、化粧も濃くいかにもプロっぽかった。

 

だから、確かにパッと見はいい女っぽかった。

ところが近づいてみると、長年の不規則な生活や不摂生、生活習慣の悪癖によって

肌はものすごく荒れており、髪も艶がなくパサつき、

整形のメンテナンスをちゃんとしてないから不自然に固まった表情などで、

美醜を超えた「怖い顔の人」になっていた。

 

彼女を「キレイという」人達

本人は自分はセックスのプロで、

こんなに外見に気を使っているのだからキレイ、という自負がすごかった。

なのにインスタント食品ばかり食べ、煙草も吸いまくってた。

彼女をキレイという人は少なからずいたが、

それは私のように地方から出てきた純朴なオバサンとか、

あまり女性経験のない地味な男性とか、

自分自身があまり美容やファッションに気を使わない人達ばかりだった。

 

彼女を「キレイと言わない」人達

都会の業界人やセレブ、

地方で生まれ育っていてもオシャレにセンスとこだわりのある人、

女性経験豊富なモテ男、その手の人達はL美をキレイとはいわなかった。

 

つまりセックスを仕事にしたら、

わかりやすい表面だけはキレイでしょとドヤれるかも、となる。

美容法にするなら、

過ぎたるはなお及ばざるが如し、という処方箋が必要。

 

≪作家 岩井志麻子さんの他の記事をチェック!≫

 

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