40代の「3ステップ自動貯金術」で、がんばらなくても家計がなんとなく管理できるように…?
OTONA SALONE / 2018年9月16日 11時30分
「家計管理」という文字を見ると、反射で「苦手」「めんどう」という気持ちになりますよね。
20代、30代のうちは、家計管理ができなくても、まだ現役として仕事をする未来が長い分だけそれほど焦りはありませんでした。
でも、40代も後半になると、突然「退職までの時間がそれほどない」ことに気づきます。
50代に入る前に、そろそろきちんとお金の管理をしておきたいとみんなが焦り始めるのです。家計相談に訪れるソロの人がぐんと増えるのもこの年代から。
そこで、今回は「これまでできなかった人」のために、失敗しない「ゆる家計管理術」をご紹介します。
step1■何に使っているか不明な人ほど効く「先取り貯蓄」
貯蓄のコツは、実は意外にシンプル。
毎月のお給料をやりくりして残ったお金を貯蓄するのではなく、お給料が入ったら先に「先取り貯蓄」をして残ったお金で生活するのがお金が貯まる鉄則です。
先取り貯蓄するためには、貯蓄する先を決め毎月自動的に貯蓄できるよう仕組みをつくっておくと便利です。財形など会社で利用できる貯蓄制度であればお給料から天引きされるので、給料口座に入ったお金は使っていいお金となります。
また会社にお金が貯められる制度がなくても、銀行の自動積立定期預金などを利用し毎月決まった日に給料日口座から自動的に定期預金に積み立てるのもオススメです。先取り貯蓄する金額は無理のない金額からスタートして、余裕が持てそうなら少しずつ増やしていきましょう。
step2■意外にカンタン「5週間分にわけて袋分け」
家計を1ヶ月でやりくりするとなると、なかなか大変です。給料日直後は気持ちも大きくなりお金をつかいやすく、月末になると苦しくなるというケースはよくみられます。要するに、1ヶ月でお金の使い方を管理するのはそもそも難しいのです。
でも、発想を転換してみましょう。4週ではなく、5週間分にわけることで、とたんにやりくりがかんたんになります。
まず、毎月の固定費(住居費・光熱費・保険料)以外に1ヶ月でつかえるお金を決めます。
たとえば、食費や日用品などの変動費を1ヶ月で6万円と決めたら、5枚の封筒を用意し1万2千円ずつ入れておきます。毎週月曜日になったら封筒から1万2千円を取り出して日曜日までやりくりして過ごすというわけです。
1人暮らしの人だと、食費・日用品と交際費や外食費などの費目をわけずに1週間でつかえるお金を決めた方が管理しやすいかもしれません。たとえば、1週間で1万円と決めていた場合、月曜日に飲み会で5千円つかってしまったら残りの5千円で6日間を過ごします。1週間単位で支出を調整するのは、目処が立てやすく頑張れるものです。
4週間分ですむ月や1週間の予算を使いきらずに残ったときは、「あまり」用の封筒を用意しそこに貯めておきます。出費が多くどうしてもやりくりできない時は「あまり」用の封筒から補填できます。
ここまでできたら、次ページ!
step3■「レシートを残す習慣」をつけることから!
先取り貯蓄と5週間分にわけてやりくりする生活に慣れてきたら、生活費で見直せる費目があれば貯蓄をもっと増やせるのではないかしらと気になってきます。とはいえ、急に家計簿をつけるのもめんどうなものです。
ここで利用したいのが家計簿アプリです。家計簿アプリは、レシートを集めておいて、レシートをスマホで撮影するだけで自動的に家計簿が作成されます。さらに口座やクレジットカードの情報を登録しておくと残高・支出が自動反映されて便利です。グラフ化されるなど収支がわかりやすく、家計の見直しをする際、無駄な支出はないのか、削れる費目などを決めやすいのも特徴です。
つまり、これまでならレジで箱に捨てていたレシートをとっておき、整理する習慣をつけていくのが意外に大事なのです。
毎月いくらまでなら支出していいのか決められないのであれば、1年間の目標貯蓄額を先に決めるとよいでしょう。
年間100万円貯めると決めたら毎月8万4千円を先取り貯蓄して、残りのお金を固定費と変動費(5週間分に封筒分け)をして生活するだけです。
40代、働き盛りで忙しい毎日でしょうが、かんたんにできる家計管理術でしっかりお金を貯めいきましょう。
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今関倫子 ファイナンシャル・プランナー
外資系保険会社勤務中にファイナンシャル・プランナー(FP)を目指し、AFP(日本FP協会認定)資格取得後、独立系FP事務所に転職。女性を中心に年間のべ200件以上のマネー相談を受け、多くの経験を経て独立。個人マネー相談、執筆、マネーセミナーを中心に活動中。FPCafe登録パートナー
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