脱出!「さえない前髪」。40代が若見えするセルフカット3つの法則とは?
OTONA SALONE / 2018年10月14日 16時0分
下ろし前髪、流し前髪、かきあげ、シースルー、オールバック、センターパート、etc……。
前髪のデザインは数あるけれど、40代女性は「下ろし前髪」が最も多いのだそう。その理由は、手入れが楽なのはもちろん、額のシワ隠し・面長顔のカバー・根元の白髪隠し・髪を多く見せるためなど、老け顔やオバ髪がカバーできるから。
でも、40代女性に似合うデザインでなければ、若見え前髪成功とはなりません。そのためには、3つの法則を取り入れることが重要です。
サロンでのオーダーをどうすればいいか、また自分で思い切って切ってみるときのコツは何なのか、3つの法則を人気美容師に聞きました。
今回の悩める前髪はこちら!
多忙な毎日でのびてしまった前髪は、下ろし髪にはちょっと長すぎ。前髪の幅は一般的で、量も多すぎず少なすぎずなのに、いまいちパッとしないのは長さだけの問題じゃなさそう。せっかくの美人な顔もトーンダウン。
法則1 こめかみ部分の前髪を多めに作る
一般的な下ろし前髪の場合、こめかみ部分の前髪は少し長めに作られます。サイドの髪となじませることでパッツン感をなくし、さらに小顔効果を与えることができます。
しかし、こめかみ部分の前髪が少なすぎると、正面から見たときはパッツン前髪とさほど変化が見られません。パッツン前髪は幼い印象を与えるデザインですが、40代女性が取り入れるとイタいデザインになりがち。しかも前髪とサイドの髪がなじみにくく、ぱっくり割れてしまうことも。このぱっくり髪は老け顔に見せてしまう要因にも。
理想的なこめかみ部分の前髪は、これくらいの量を取るのがベストです。正面から見たときに顔がキュッと引き締まり、小顔効果を与えます。サイドの髪ともなじみやすく、老け顔の原因になるぱっくり髪にもなりません。
カットは写真のように斜めにカットして、前髪からサイドに向かって徐々に長くなるようにしています。
法則2 前髪はまゆ毛ラインにカットする
40代女性の前髪オーダーで最も多いのが、まゆ毛がすっぽり隠れる長さ。まゆ毛のお手入れも手抜きができて、顔も小さく見せることができますが、実はとっても賞味期限の短いデザイン。ちょっとのびるだけで全体のバランスが崩れてしまうし、すぐにまつ毛にかかってジャマになってしまいます。
「そのときは自分でカットするからいいわ」という人も多いでしょう。でも、これを何度も繰り返すと、せっかくプロが全体のバランスを考慮して作った前髪の原型がなくなってしまうことも。前髪の幅を広げてしまうこともあるため、気づいたら取り返しのつかないことになってしまいます。
前髪はギリギリ隠れる長さに設定するのが良いでしょう。これなら手抜きまゆ毛もカバーできるし、短すぎる印象もありません。ただし注意したいのが、まゆ毛と同じ長さにするとき、毛先を重くすると加齢で下がったまゆ毛を強調させてしまう恐れがあること。毛先は軽くなるよう、ハサミを縦に入れて軽さを与えるのがポイントです。
さらにこの前髪の場合、まぶたまでのびてもバランスが崩れることがなく、前髪の賞味期限もグンとのびます。こまめなセルフカットも必要ありません。
法則3 まゆ毛がチラ見えするくらいのすき間を与える
法則1と法則2を踏まえてカットした前髪がこちら。これでも十分整っていますが、華やかさに欠けている印象。さらに髪をまとめたとき、どうしても重さが目立ってしまいます。
前髪全体に均等なすき間を与えるよう、間引いてカット。こうすると目元がパッと明るくなります。髪をまとめたときも重さを感じさせず、清潔感のある仕上がり。
また、分け目のある部分のみ、ほんの少しだけ多めに間引いておくと、前髪アレンジが効きやすくなります。まゆ毛の見える面積が増えてしまいますが、まゆ尻が隠れているので手抜きをしても意外とバレません。とはいえ、大人女性はまゆ毛を描くだけで顔がキリっとするので、日頃から描く習慣をつけた方が良いですよ。
仕上がり状態がこちら!
ヘルシーな印象の前髪で見事若返りに成功! 耳掛けしてもこめかみ部分の前髪がパックリ割れず、ぼんやりとした目元もぱっちり。手ぐしでササっととかすだけなのも嬉しい限り。
7:3に分ければ、ちょっとエレガントな雰囲気に。前髪の分け目部分のみ多めに間引いたことで、下ろし前髪でも7:3分けしやすい状態に。
どんなにヘアケアに力を入れていても、前髪が残念な状態ではせっかくの努力の水の泡。下ろし前髪の女性は、今すぐ見直してみてはいかが?
撮影協力:RUALA/ちはるさん
原宿・表参道の著名サロンを経て、20年共に一緒に働いてきた同期の角薫さんと一緒に2016年サロンオープン。独特の感性と類稀なるテクニックで、リピーター率の高い女性美容師として人気。
撮影/土屋哲朗(主婦の友社写真室)
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