「凡例」ってぼんれい?みんなが読み間違えている熟語10選

OTONA SALONE / 2018年11月28日 19時0分

先日、ある料理屋で鳥刺しをいただいたのですが、塩と梅肉が添えられていました。醤油ではなく、この塩と梅でいただくという形。

 

「まさに良い塩梅ということですね」と申し上げましたら、お店の主人が「ありがとうございます」、なんと素敵な取り計らいと感激していると、同席した年下の女性が「今の、どういう意味だったんですか?」(笑)。

「塩に梅と書いて『あんばい』と読むの。『あんばい』っていうのは、料理の味加減のこと。塩と梅(元は梅酢)で調節したことから来た言葉なのよ」

 

この女性がこの日以前に「塩梅」を人前で読む機会がなくて、本当に良かったわとホッと胸をなで下ろしました。「あんばい」の意味は知っているはずですが、漢字になると分からない人も多いそう。彼女もきっと「しおうめ」だとか「えんばい」とか、そう読んでいたでしょうね。

 

今日は、読めそうで読めない?いざ読んでみたら誤読が多い熟語を10個、こっそり勉強しましょう。

 

問題1 次の熟語はなんと読む?「塩梅」

例 良い塩梅に仕上がった。

答え……あんばい

「塩梅」は、読めない人が多く、意味を知ると「なるほど!」と頷ける熟語ですね。

塩梅(あんばい)
1 塩と梅酢で調味すること。一般に、料理の味加減を整えること。また、その味加減。
2 物事のほどぐあい。かげん。特に、身体の具合。
3 ほどよく並べたり、ほどよく処理したりすること。
(広辞苑第6版)

 

問題2 次の熟語はなんと読む? 「脆弱」

例 脆弱な態勢

答え……ぜいじゃく

「脆弱」を「きじゃく」と誤読することが多いです。某都知事も「きじゃく」と読んでいて有名に。

脆弱(ぜいじゃく)
身体・器物・組織などが、もろくよわいこと。
(広辞苑第6版)

 

問題3 次の熟語はなんと読む? 「凡例」

例 凡例にはどのように書いてありますか?

答え……はんれい

「凡例」を「ぼんれい」と読み間違える人が多い熟語。

凡例(はんれい)
書物のはじめに掲げる、その書物の編集方針や利用のしかたなどに関する箇条書。例言。
(広辞苑第6版)

 

問題4 次の熟語はなんと読む? 「一入」

例 手厚い歓迎に感慨も一入

答え……ひとしお

簡単な漢字なので、むしろ「え?これ、いったいなんて読むの?」というパターンの熟語

一入(ひとしお)
1 染め物を染め汁に1回ひたすこと。はつしお。
2 ひときわ。一層。一段。
(広辞苑第6版)

 

問題5 次の熟語はなんと読む? 「手水」

例 手水は済ませましたか?

答え……ちょうず

これもまた簡単な漢字です。神社などに札がかかっていることも。「てみず」ではありません。神聖な場での読み間違いは要注意ですね。

手水(ちょうず)
1 手・顔などを洗う水
2 社寺など参拝の前に、手・顔を洗い清めること。
3 かわや。また、かわやに行くこと。
4 大小便。
(広辞苑第6版)

 

問題6 次の熟語はなんと読む? 「逝去」

例 部長の御尊父様が逝去されたとのこと

答え……せいきょ

これも、間違えてはいけないシーンで間違えやすい熟語。「逝」は「せつ」とも読むので「せつきょ」と読み間違える人も多い言葉です。

逝去(せいきょ)
他人の死の尊敬語。
(広辞苑第6版)

 

問題7 次の熟語はなんと読む? 「白夜」

例 緯度の高い地域では一日中太陽が沈まない「白夜」という現象が起きる。

答え……はくや

本来は「はくや」 。「びゃくや」になったのは、有名な歌『知床旅情』の誤読から。誤読が流行歌によって市民権を得た例です。現在では「びゃくや」でもOKですが、本来は「はくや」だったことを覚えておいてくださいね。

白夜(はくや)
北極または南極に近い地方で、夏、日没から日の出までの間、散乱する太陽光のために薄明を呈すること。また、夏至の頃の日が沈まない夜。びゃくや。
(広辞苑第6版)

 

問題8 次の熟語はなんと読む? 「婉曲」

例 申し出を婉曲に断る

答え……えんきょく

「わんきょく」と誤読する人が多い熟語。

婉曲(えんきょく)
表現などの遠まわしなさま。露骨にならないように言うさま。
(広辞苑第6版)

 

問題9 次の熟語はなんと読む? 「開眼」

例 師匠に出会い、私は開眼した。

答え……かいげん

誤読の代表格。「かいがん」と読む人が多いです。「かいがん」と読む場合もあります。それは、外科手術で目を見えるようにする場合のみ。

開眼(かいげん)
1 新たにできた仏像・仏画像などに眼を描き入れ、仏の魂を迎え入れること。またその法会。開眼光。入眼(じゅがん)。
2 慧眼(けいがん)を開くこと。仏教の真理を悟ること。また、一般に芸道などでさとりを開くこと。
3 世阿弥の用語。縁者の演技によって見物人を感激させることのできる一曲のやま。
(広辞苑第6版)

 

問題10 次の熟語はなんと読む? 「黒白」

例 この件について、はっきり黒白をつけましょう。

答え……こくびゃく

「白黒をつける」と混同している人が多いようです。

黒白(こくびゃく)
1 黒色と白色。明と暗。
2 よいこととわるいこと。是非。正邪。
(広辞苑第6版)

 

この記事を読んだ皆さんは、とりあえずこの10語についてはしっかり覚えておきましょう。まだまだ誤読で有名な熟語はたくさんあります。また機会をみて一緒に勉強しましょう。

参考書籍
『読めそうで読めない間違いやすい漢字』出口宗和

 

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