#122 それホント? 男性と香水のカンケイについて【40代編集長の婚活記】
OTONA SALONE / 2018年12月5日 17時0分
40代の婚活は、20、30代のそれと違って一筋縄ではいかない──。46歳・独身・婚活歴2年のOTONA SALONE編集長・アサミ。
49歳・バツイチの男性・ジェントルさんにほんのりときめくが、ゲイかもしれない彼がどういうつもりで自分と会っているかわからず……。これは40代独女の「実名+顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。
タクシーから始まった2回目デート
ジェントルさんとの2回目デートは、タクシーの中から始まった。待ち合せ場所にタクシーであらわれた彼に「ちょっとここから少し先なので、乗ってください」と言われた。
ほんのちょっとのタクシー移動だったけれど、すぐ隣に並んだジェントルさんからだだよう香りは、さわやかでウッディな優しい香りだった。
この香り、好き──。
香りにうるさい40代独女
どうやら私は、香りに対してかなりうるさいようだ。
1年半くらい前の婚活デートを思い出す。3人目の婚活相手・50代バツイチ男性のホワイトさんと会ったときのことだ。帰りがけに並んで歩いたとき、タバコのにおいがどうしても気になって、私は次のお誘いを断った。ま、バツサンだったこともあるけど……。
ジェントルさんはタバコは吸わない。そして香りの好みはわりと一致しているのかもしれない。香りに対する感じ方が近いのは、なんとなくうれしい。
またもや紳士なジェントルさん
パンが美味しいカフェに到着した。
すばやくサッと扉を開けて、中へどうぞとレディファーストなジェントルさん。2階の席へと通される。
ジェントル「階段、気を付けてくださいね」
さりげなく優しく気遣ってくれるジェントルさん。40数年間、こんな風に女性扱いをされてこなかったから、ちょっとした一言でうれしくなってしまう。
女性として扱ってもらえてるんだな、って。
恋愛ご無沙汰女子、ほんのり思う
レディファーストな立ち居振る舞いに、タクシーの中で感じた彼のいい香りも相まって、2回目デートは最初からドキドキしている私。
ジェントルさんのこと、好きになるかもしれない……。
まだ彼のことはよくわからないけど、鈍感な40代の恋愛ご無沙汰女子でも、なんとなくそう思った。
直感ではなくて、女の「感覚」
「感覚」というものかもしれない。
直感みたいにすばやく反応したというより、1回会って好感は持って、少し考えて、2回目に会ってみて「やっぱりそうかな」とじんわり掴んだ感覚。
久しぶりに、ほんとうに久しぶりに自分の中から出てきた「好きになるかもしれない」という感情。婚活アプリで知り合い、何度かデートを重ねたメガネさんでは、実は感じられなかったもの。
こんな感情、いつ以来だろう……。
今回のカフェもカウンター席
自然光が降り注ぐ明るいカフェ。今回も、カウンター席だった。隣に並んで座る。前回のイタリアンのカウンター席より、距離がグッと近い。
うれしいような、恥ずかしいような……。
ジェントル「メニューです。どれにしますか? どれも美味しいですよ」
アサミ「よくいらしてるんですか?」
ジェントル「以前、この近くで仕事があって。その時期はよく通ってたお気に入りのカフェなんです」
アサミ「素敵なお店ですね。私、初めて来ました」
心が乙女ゆえのお店選び?
お洒落でセンスのいい店内。天気の良さもあって、心地いい空間だった。女性に人気のカフェなのだろう、お客さんのほとんどが女性。ジェントルさんのお店選びは素敵。
女心をわかっているというか……本人の心が乙女なのか。
隣からまた、ジェントルさんのさわやかな香りが香ってきた。最近、男性の香水をこの距離で感じたことがなかったからか、またドキッとする。
と同時にある言葉を思い出した。あるテレビ番組でタレントさんが言っていたこと。
「ゲイは、だいたい香水をバッチリつけてるのよ」
あ……。またゲイ疑惑が濃厚になっちゃった。確かに知り合いのゲイ男性も、わりときっちり香水をまとっている。いいにおいがする男性って、やっぱりそうなのかな。
またドキドキする言葉
オーダーした料理が運ばれてくるのを待つあいだ。ふと、ジェントルさんからの視線を感じた。
ジェントル「やっぱりお肌、キレイですね」
唐突にそんなことを口にした。恥ずかしくなって顔を押さえる。
アサミ「いや、そんなことないですよ。今日みたいな自然光だとシミとそばかすがバレます(苦笑)」
ジェントル「お肌にツヤがあります。40代には見えないです。日本人女性の肌はこんなにキレイなんだ」
アサミ「ありがとうございます。でも、お恥ずかしい、そんな見ないでください」
今日のデートでもほめてくれるジェントルさん。そんな、ほめないで。慣れてないから、また舞い上がっちゃう……。
グラスを手にしたとき
オーダーしたランチの、ドリンクとサラダが運ばれてきた。
ほめられてまたドキドキしたせいか、私はものすごく喉が渇いていた。すぐにアイスティーのグラスを手にした。すると、ジェントルさんがまたちょっと裏声がかった声をだした。
ジェントル「あ、今日もツメ、カワイイですね!」
3週間経過していたので、前回とはネイルアートをチェンジしていた。今回は猫のシルエットのアート。
アサミ「ありがとうございます。また猫ネイルにしちゃいました。いま、自分の中で猫ブームで」
ジェントル「カワイイ。よく見せてもらってもいいですか?」
アサミ「はい」
そう言って、彼の前に手を出した。ネイルアートがカワイイなんて、前回と同じ流れじゃない! 女子ウケする店選び、香水、ネイルアート……。やっぱり彼はゲイか。そっか。
その瞬間は、突然やってきた
その時だった。彼は私の手をキュッと持って、自分の顔に近づけた。え、ジェントルさん、え、何⁉ さっきと変わらぬ表情で私の手を持ってネイルを見つめるジェントルさん。それに反して、たぶんびっくりした表情になっている私。
男性に直接、手を触れられるなんて、いつ以来だろう……。
トクトクトク。
自分の脈が早くのを感じた。タクシーで隣に座ったときにただよってきた香りからドキドキが始まっていた2回目デート。なにげなくジェントルさんに手を触れられて、想像以上に緊張している自分がいた──。
【手を触れられただけで緊張する恋愛ご無沙汰女子! これはどういうこと⁉ 来週12月12日(水)17時をお楽しみに!】
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#121 自分から「連絡できない」。恋愛ご無沙汰女子にありがちなこと【40代編集長の婚活記】
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