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岩井志麻子 42歳の中谷美紀さんも。40代からの「国際結婚」を考える

OTONA SALONE / 2018年12月11日 21時0分

昭和の半ば過ぎまで、特に田舎であれば女の人生の選択肢は乏しいというより限定されていた。何はともあれ結婚しなければ生活できない、生きていけない女が大半だった。

 

大昔の結婚から今の結婚までの流れ

明治、大正生まれの祖父母は父方も母方も、「結婚式の日に初めて相手を見た」なんていってた。当時は別に珍しいことでもなく、むしろ恋愛結婚なんてものの方が野合などと呼ばれ、「まともな家の者がやることではない」と陰口を叩かれたそうだ。

時代がもう少し下ってというか進んで親の世代になると、さすがに恋愛結婚も普通になったようで。うちの親は見合いだけど、結婚式の日までに何度もデートしたといってた。

大昔の結婚は、生活や家、血筋の存続が第一。ちょっと昔から恋愛も加わった……と思ってたら、今はとにかく恋愛ありき、恋愛が結婚に直結、がっちりセットになっている。

 

自立した女性が考える結婚とは

恋愛と結婚。かつてはまったく別物であったというか、一緒にしてはいけないものだったのに。そういう私も最初の結婚は恋愛からだったとはいえ、生活はすべて前夫によって成り立っていた。それこそ理想の結婚、とうらやましがられた。

それが十年で終わり、私の場合は離婚後に経済力と生活力を得られたんで、恋愛だけを楽しんでもよくなった。四十すぎて、十八歳も若い韓国人と再婚してしまったのだ。

これはあちら側には経済優先かもしれないが、こちらにしてみれば娯楽よ。国際結婚、年齢差、経済格差、いろいろ心配してくれる人も、あれこれおもしろおかしく揶揄する人もいた。

 

大切なのは、言葉ではなく心が通じ合うこと

でもね、意外と親は反対しなかった。もちろん私自身にある程度の仕事と収入があり、バツイチというのもあるけど。同じ岡山の隣町の同世代、しかも金持ちと結婚してもうまくいかなかった現実があったから。同世代で似た環境に育った近所の人と結婚すれば、必ずうまくいくか。そりゃない。

日本人でありさえすれば、誰とでも気が合って友達になれる、夫婦になれる、それもない。日本語は通じるけど、心がまったく通じてないってことは大いにあるじゃないよ。

今の夫とは、うまくいかなくても仕方ないや、うまくいけば儲けもの、と最初から気楽にいけたのは強み。今を生きる人の感覚としては、異国の恋愛相手との文化交流より、結婚式の日に初めて会う隣町の人と一生を添い遂げる方が大冒険だし。

 

≪作家 岩井志麻子さんの他の記事をチェック!≫

 

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