陰キャの少女が、何人ものセフレを持つ女性に【40代、50代の性のリアル】#8
OTONA SALONE / 2018年12月14日 19時30分
セックスフレンドというと、パートナーとは違ってお互いの人生には踏み込まない、どこかドライな関係を思わせる語である。けれど肌を合わせ身体をつなげれば、そう割り切ることもできないことも往々にしてあるのかもしれない。
肉体関係を結んだのを機にお互いの人生の一部を共有することになる、タエコさん(44歳)はそんな経験をしてきた。
無理に明るいキャラを装う
初体験は19歳、浪人生のとき。当時流行っていた伝言ダイヤルのサクラのアルバイトをしていた。言葉を交わし、気が合うと感じた男性と実際に会ってみた。30歳という年齢より若く見えたその人に、初めてを委ねた。恋愛らしき恋愛をしたことがないままでのロストバージンだった。
「私はかわいくないし太っているし、中学高校時代はいまでいう“陰キャ”でした。ひどいいじめに遭ったことはないですけど、スクールカーストの最下層。無理して明るく振る舞ってみたら、面白いヤツだと思ってくれる人も出てきて友だちはたくさんいましたね。でも、男の子とおつき合いをするなんてことは考えられませんでした。きっと将来も結婚はできないんだろうなって」
けれど、恋愛はできなくてもセックスはできる。タエコさんはサクラのアルバイトを大学入学後もつづけ、何人もの男性と一度かぎりの関係をつづけてきた。会うのは主に、自分よりずっと年上の男性。初対面でいきなりホテルに行くのを怖いと思ったことはなく、セックスの気持ちよさに目覚めはじめていた。
夫とのセックスは“義務”
「いまマッチングアプリを使っているなかには男女ともセックス目的の人が一定数いると思いますが、それと同じ感覚だったと思います。でも、そのうち就職活動で忙しくなってアルバイトどころではなくなったので、そうした遊びもやめました」
本人の予想に反して、就職後すぐに彼氏ができる。筆者がこうして話を聞いていると、タエコさんの発言には随所に自己評価の低さがうかがえる。けれど、他人から見てこそわかる魅力がきっとある。社内でタエコさんを見かけてひと目惚れし、積極的にアプローチしてきた6歳上の男性と24歳のときに結婚した。
「彼と初めてセックスしたとき、不思議な感覚に見舞われました。まるで自分自身の身体を触っているみたいなんです。肌質とか肉づきとか、とても異性の身体とは思えなくて、かえって強い違和感を覚えました。それにもともと彼は淡白で。『セックスするより、マスターベーションが好き』とはっきり宣言されましたね(笑)」
タエコさんが何よりつらかったのは、「セックスを愉しもう」という意思がまるで伝わってこなかったこと。彼が子どもを望んでいたこともあり、結婚してから2年は夫婦間にセックスがあった。義務感でつき合っていたようなもの、とタエコさんは振り返る。子どもはできてもできなくてもよかった。
不倫相手との終わらない関係
「彼が子どもをあきらめてから、性生活はほぼなくなりましたね。そこからはお互いに“同居人”です。家族としての相性はすごくいいと思うんです。でもセックスはもうできない……となると、あとは外でするしかないですよね?」
タエコさんは次々と男性と関係を持っていく。出会いは、趣味の集まりや仕事。夫との婚姻状態はつづいているので、不倫関係になる。ひとりひとりと“友だち”のような間柄になるので、関係が長くつづく。
「結婚してすぐのころに出会った人とは、もう20年近い付き合いになります。最初は彼が独身だったこともありお互いに盛り上がって、私も離婚して彼のもとへ行こうと考えたこともありました。それは夫に泣かれてあきらめましたが。そんなテンションがずーっとつづくわけもなく、30代になってからは2年間ぐらい連絡が途絶えることもちょくちょくあります。忘れたころに連絡がきて『飲みにいかない?』と誘われるんです」
そんな不倫、相手のオトコとの関係に特徴が…?次ページ
自分のことを話したがる男たち
会うとふたりでラブホテルに行く。セックスに一切の愉しみを見出そうとしなかった夫と違い、ホテル選びから一緒にあれこれいい合うと気持ちが浮き立った。けれど、お酒だけで終わる日もある、タエコさんの女友だちも交え賑やかに食事をするときもある。
まさに、セックスフレンド。といっても「セックスしかしない」友だちではなく「セックスもする」友だちだ。
「お互いの近況は必ずじっくり話します。彼女ができたと聞いて『早く籍を入れなよー』と背中を押したこともあります。複雑な事情があったようですが、いまは結婚してすっかり落ち着いていますね」
この男性にかぎらず、タエコさんと関係をもつ人たちはみずからの身の上や家庭の事情を打ち明ける。
「仕事関係の人は、たまに電話をくれたと思ったら高齢のお母さんが今年に入って急に具合が悪くなって、特別養護老人ホームに入っているとか、いま病院の送り迎えをしてきたところだとか、そんな話ばかり(笑)。ほかの男性も、いまは別々に暮らす息子が大学に入学するからスーツを送りたいんだけどどこで買えばいいのか相談してきたり、重病の娘さんがいる人はその入院生活のことを話してくれたり……なんでしょうね、こちらから聞くわけでもないのに、みなさんすごく話してくれるんです」
サードプレイスとしての不倫
話題のなかにはヘビーな家族事情も含まれる。手で数えれば足りる回数だけセックスする関係なら、その場で欲望を分かち合い、互いの人生には踏み込まずに別れるだろう。タエコさんの場合は、10年、20年と関係をつづける。そのあいだお互いに、人生の次の局面が訪れることもあるだろう。タエコさんは、それを男性と分かち合う。
タエコさんにはつい話したくなる雰囲気があるのだろう。不倫であることは間違いないし、男性側の家族からすればそうした女性に家庭の事情を話されるのは決して気分がよくないものだということもわかる。
ただ、男性たちにとってはタエコさんは“サードプレイス”のような存在になっているのではないかと。居心地がよく、だから一過性の関係に終わらない。その善し悪しは、他人が簡単に判断できるものではないだろう。
そんなタエコさんがこれまで何人もの男性と付き合うなかで、どんなセックスをしたのかにも俄然興味がわいてくる。最もセックスがよかった人の話、教えてください!
「同じ系列の会社で働く男性で、私よりも11歳年上でした。彼の下で働いていたこともあるのですが、別々のところに配属されてからはごくたまに連絡を取り合う程度。でも彼はずっと私のことを気にかけてくれていたらしく、出会ってから10年経って男女の関係になりました」
その人とほかの男性のセックス、何が違うんでしょう?
「まず身体と身体の相性が合っていたと思います。知り合ってからの期間が長くてお互いに気心も知れているので、安心して心身を開けたというのもあるでしょうね。好奇心が強い人で、いろんなプレイをしたがりました」
私、これでいいんだ!
タエコさんには、夫がセックスに対してまったく愉しみを見出そうしなかったという苦い過去がある。
「今日はこんなことをしよう、次はあれに挑戦してみようっていうのを話し合える関係でしたね。それから私に、自分の性器を舐められるという経験を初めてさせてくれました。それまでつき合ってきた男性たちからは、においが気になるとか気持ち悪いとかいわれて、してもらったことがなかったので」
人体であるかぎり、性器も無味無臭であるわけがない。それに気持ち悪いというなら、お互いさまではないのか。それでいながら男性たちは、タエコさんに男性器を口で愛撫することを求めたという。
「性器を舐めてもらう、っていうのは私にとってひとつの壁でした。彼は、その壁をやすやすと越えてきた。実は、経験してみて『そんなに気持ちいいものではないかも』と思ったのですが(笑)、でもすごく大事に扱ってくれたこと自体がうれしかったです。ずっと私はかわいくない、太っている、モテない……と思って生きてきました。それを、私、これでいいんだ! と思わせてくれた経験ですね」
タエコさんはこの男性とさまざまなプレイを経験し、その後は別の男性と新たな性の世界の扉をあける。そのエピソードの数々は回をあらためて紹介したい。
【編集部より】
■40代、50代の性のリアル by 三浦ゆえ
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