なんでいつも「いい友達」止まり…?自制する女が知らない間に陥るワナ【40代・最後の婚活】
OTONA SALONE / 2018年12月18日 17時0分
イトウウミ、44歳。いちどは交際相手と結婚を誓ったものの、突然逃げられ、婚活ふりだしに逆戻り。極度の人間不信になるも、突然の開き直りから婚活を再開し現在に至る。
このシリーズは、そんな私が「どうしていま婚活をしているのか」振り返りながら書いている「セルフ自伝」です。
さて、最近レジ待ちしていたときのこと。耳にしたピアノのイントロ。あれっ? この曲…20代の頃の淡い想いが、突然フラッシュバックした。
恋の名曲、思いだすのはあの人
「あ! 古内東子だ!」
前の人がおもむろに歌いだした『誰より好きなのに』。アラフォーには定番の“恋曲”としてお馴染みだ。すっと沁み入るメロディー。日常の1コマが浮かぶ歌詞。曲の世界観に自分を重ねて聴いたものである。そして、切ない詞があの人との記憶を呼び覚ますのだった。
あなたはずっと大切な「お友達」
S君とは社会人になりたての頃、飲み会で知り合った。大学が一緒ということで意気投合し、恋愛関係のないまま20数年(長い!)。貴重な「ワン・オブ男友達」である。
仕事のグチや相談、趣味の話。おのろけ恋バナも聞いたりしたっけ。女子高生のように毎晩メールや長電話したり。一緒に音楽フェスに出かけたり。男女の仲というよりも「同士」だったのかもしれない。
恋愛感情? まったくない…と言ったら嘘になる。だが彼が結婚することになり、私は気持ちにカギをかけざるをえなくなった。しかたがない、彼とは縁がなかったのだ。このまま「友人」としてそばにいても辛いだけ。心の中だけで幸せを願おう…と携帯のメモリを消去。こうして片想いは終わった。
…はずだった。数年後、友人づたいに私の連絡先を聞きつけ、突然電話してきた彼。驚いたことに彼は独り身に戻っていたのだ。お互いもう40代。酸いも甘いも経験した彼は、すっかり現実に疲弊していた。
「そだね」
「それは大変だったね」
「間違ってないよ。それでいいんだよ」
仕事や離婚の辛さを矢継ぎ早に語る彼。否定も意見もせず、相づち打って聞いていた私。そう…あることに気がついてしまったのだ。
まずいな…私、完全に「オカン」化していないか!?
(「友情」>「恋愛感情」)×「年数」=「オカン」!?
男性は社会に出ると学生時代の友人関係が疎遠になるという。出世競争に揉まれる自分の弱さを、同性には見せたくないプライドがあるらしい。だからなのか? 彼にとって、私は気の置けない、いちばん近い「友人」というポジションにいる。
彼女でも好意のある人でもない、プラトニックな関係。「都合がいい」だけなのかもしれない、と何度も不安になることもあった。しかし、時が経つにつれ、次第に恋愛感情が薄れた私。あれよあれよと「友人」から「オカン」になってしまったのだ。駆け引きなく彼を心配し、無条件に彼の幸せを願う、純粋な「母心」に。
彼は今独身なのだから、チャンスといえばチャンス! 実際、彼自身も婚活に励んでいるらしい。ただ、困ったことに私の気持ちが動かないのだ。
一度「オカン」になってしまうとダメなのだろうか。
それとも、彼のことを知りすぎてしまって、ダメなのだろうか。
私たちの前にいつでも立ちはだかるこの呪縛、次ページ
考えてしまう「タラ」「レバ」、でも踏み出せなかった
仮に、出逢って間もない頃、気持ちを伝えていたら…今の関係はなかったかもしれない。なぜなら、いったん感情が相手に伝わってしまうと、いずれは“終わり”が来るから。
私は“終わり”を見るのが怖かった。だから、あえて恋愛関係に持ち込まなかったのだ。あふれんばかりの気持ちを心の奥にしまって、ガマンさえすれば関係は壊れずに続くと思っていたから。
「彼女」というポジションは「結婚するか」「別れるか」しかなく不安定。でも、「オカン」になれば、遠すぎず近い存在になれる
――そんなズルさがあったから結婚しなかった。正しくは、「結婚する」選択は考えなかったのだ。
なーんて、完全に負け惜しみです。「オカン」化したのは自業自得。単にあの頃の自分に勇気がなかっただけなのだ。「高学歴・超有名企業勤務・ルックス上の中」――スペック的にはまったく言うことなしのS君…なんて、なんて惜しいことをしまったのだろう!
こんな関係アリかもしれない
高校の同級生で、昔から兄妹のように仲の良い友人たちがいる。どちらか気があるんじゃないの? と、幾度となく探りを入れても、2人とも好意を完全否定してきた。お互いの間にあるのはあくまでも「友情」らしい。
そんな彼ら。それぞれ結婚し、別々の家庭を築き、互いの人生を歩んでいるが、ひとつだけ口約束しているという。
もし、年老いて一人で施設に入ることになったら、そのときは同じ施設に行こう、と。「茶飲み友達」になる約束だけはしているらしい。
そういう関係って、案外悪くないかもしれない。
【毎週火曜17時に連載・つづく】
#2 婚活カードの「性格」って何を書けばいいの?就活みたいな自己分析にウンザリ
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
美人なのに結婚できなかった友人は、50代になっても「白馬の王子様」を待っていた…その驚愕の思考回路とは(後編)
OTONA SALONE / 2024年11月15日 18時31分
-
結婚相談所は知っている「絶対に結婚相手に選ばれない男性」の特徴
日刊SPA! / 2024年11月7日 8時54分
-
「人生に絶望した」「覚悟が決まった」、35歳は人生のターニングポイントなのか…婚活に妊活…それぞれの節目を迎えた女性2人の分岐点
集英社オンライン / 2024年11月6日 10時30分
-
離婚3日前、夫婦で行った最後のライブの帰り道で号泣「私さえ我慢していたら夫婦でいられたのかな」結婚4年目で下した夫婦の決断とは
集英社オンライン / 2024年11月4日 16時0分
-
「いつまでたっても絶対に結婚できない人」に実は共通している行動パターン
日刊SPA! / 2024年10月31日 15時50分
ランキング
-
1一人暮らしの同僚は毎食「コンビニ弁当」です。「光熱費もかからないから、作るより安上がり」と言っていますが、そんなことないですよね?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月29日 5時50分
-
2AirPodsの音がぶちぶち途切れてしまう……原因は? 試すべき対処法はある?
オールアバウト / 2024年11月29日 21時25分
-
3“風呂キャンセル”は冬でもNG、界隈の人々に皮膚科医が忠告、「乾燥で体臭は拡がりやすくなる」
ORICON NEWS / 2024年11月29日 11時30分
-
4Z世代が知ってる50代以上の女優 3位篠原涼子さん 2位天海祐希さんを抑えた1位は演技力半端ないあの人
まいどなニュース / 2024年11月29日 15時40分
-
5ワークマンの「着る断熱材」がスゴイ! 寒さも暑さも感じない「無感覚アウター(レディース)」を着てみた
Fav-Log by ITmedia / 2024年11月23日 9時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください