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あなたはカレのどこをチェックする?私は気になる人のあの部分……【40代・最後の婚活#8】

OTONA SALONE / 2019年1月1日 17時0分

イトウウミ、44歳。結婚を誓った彼に逃げられ、極度な人間不信に。突然の開き直りから婚活を再開するも、いまだ難航中。新年を迎えるとともに、独身歴も更新されてしまった。

 

これは、そんな私が「どうして今婚活をしているのか」振り返りながら書いている「セルフ自伝」です。

 

さて、独り身に戻ってからあっという間に1年が過ぎた。

思い返せば、

 

「放心状態」:ボーゼン…

「人間不信」:自分も人も信用できん

「ひきこもり」:独りにしといて

「恨み・つらみ」:BGMは中島みゆき『恨みます』

「自暴自棄」:ええい、どうにでもなっちまえ

 

と、見事なまでに、ショックから立ち直るフローチャートに従って、気持ちが変化した。

 

しかし、人生とは不思議なもの。カチカチに凍りついた心も、きっかけ次第であっという間に溶ける。「恋」未満だけれども「なんかいいかも」と思える出逢い――やさぐれきった私にも、じつはあったのだ。それは…

 

最低限チェックするのはここ!「靴の汚れ」

「お相手のこれだけは絶対無理なポイントって…?」

あるとき、担当編集さんに訊かれた。

 

例えば、編集長アサミさんは「におい」を挙げている(『40代ご無沙汰女子の、ざんねんな婚活』)。

 

私の場合は…「靴の汚い人」――残念ながら“ごめんなさい”です。

「オシャレは足元から」とよく言われる。しかし、私の中では「汚い」=「磨いていない」ではなく、「きちんと手入れをしていない」人。靴墨つけて磨くのは当然、かかとや靴底等総合的にリペアーすることまで含む。

 

靴がくたびれていると、「だらしがない」「いいかげん」な印象を受けてしまう。さらに、細かいところまで気遣いのできない「余裕のなさ」を感じてしまうのだ。

 

エスカレーターに乗ったとき。私は自然と足元に目がいってしまう。すり減りかかとの人、意外と多くないだろうか? オラオラ系? かかと外側が急な人。恥ずかしがり屋さんで内側が坂の人。器用なのだろう、真っ平らにすり減っている人。かかとを見ると、その人の歩き方や性格を想像せずにはいられない。

 

「きちんとしている」=自己管理能力がある

靴がきちんとしている人は、生活もちゃんとしているような気がしてしまう。

 

例えば、歯のメンテナンス。虫歯や歯周病になってから行くのではなく、定期的にメンテナンスしていれば、歯の寿命も長い。まったく同じとは言わないが、靴にもこまめなメンテナンスが必要。昔に比べれば、靴の修理も手軽になった。だからこそ、服やバッグも大事だが、靴も気にかけてあげたいところだ。

 

些細なことを先送りせず、きちんと向き合うところに、履いている方の真面目さが感じられるのかもしれない。

 

あの彼に伝えたいのは「ありがとう」

さて、出逢い物語に戻ろう。

 

私の趣味は音楽。ありがたいことに「打ち上げ」での出逢いがある。婚活パーティーのようにガチではないが、趣味が同じ人が集まっているため、チャンスには事欠かない。

 

そこでも、まずは足元チェックから。「公私混同」とお叱りを受けそうだが、いいのです。メンバーにはすでに婚活宣言済み。皆温かく応援してくれている。そんな中、「なんかいいかも」の彼に出逢った。実のところ、楽しすぎて記憶がない。もちろん、「いいかも」と心が反応したので、靴チェックはパスしている。

 

「居心地いいな」「また会いたいな」

ほわっと温かい、毛布にくるまったぬくい感じがずっとしていたのだ。

 

――あれっ…どうして?

私、結婚できなかったのがあれだけショックだったのに。すっかり忘れて、素でその場を楽しんでいた。

 

残念ながら、お相手の顔はまったく思い出せない。また、連絡先もわからない。ただ、空気がとても和む方だった。感覚的には覚えている。彼とのこれからがどうこう…というのは問題ではない。これでいいのだ。「フラットな気持ちで異性に向きあえた」――それ自体がうれしかった。

 

「婚約破談」で受けたショックを過去のことにできた

そんなきっかけをくれた彼に感謝している。

「女性は過去の恋愛を上書き保存」する――あながち間違いではない気がする。

 

ちょっとした勇気で前を向ける

心にできた傷はなかなか癒えないもの。完治するには、どうしても時間がかかる。また、かさぶたが剥がれても、ちょっとしたことで傷がまたグジュグジュしてしまう。そんなことをくり返す。

 

けれども、自分でかさぶたを剥がせるようになったとき。きっと、そのときこそ、本当に傷が癒えたときなのだろう。

 

傷痕は残るけれども、ぶりかえして膿むことはない。それは、傷を気にして掻きむしったりすることがなくなるから。

 

そんな清々しい気持ちで、新しい年を迎えることができた。かさぶたを剥がすまで、もうちょっと。今年はいい1年になるにちがいない。

 

【毎週火曜17時に連載・つづく】

#1 結婚できないんじゃなくて、しない選択してきたんです!

#2 婚活カードの「性格」って何を書けばいいの?就活みたいな自己分析にウンザリ

#3 「見る目」があるから「結婚しなかった」んです!

#4 ボーダー服を着るオンナはモテないって言われたけれど

#5 しみったれ倹約家も豪快ギャンブラーもみんなケチ!

#6 どうしよう…これじゃあまるで「オカン」じゃない!?

#7 40代独女が猫を飼っていたら婚活は難しいのか?【40代・最後の婚活】

#8 あなたはカレのどこをチェックする?私は気になる人のあの部分……

 

≪ライター・編集者 イトウウミさんの他の記事をチェック!≫

 

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