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岩井志麻子 「今年こそ結婚したい」と願う婚活女子たちへ。必読のバイブル書とは

OTONA SALONE / 2019年1月1日 21時0分

あちこちで話題の我らが浅見悦子編集長の婚活体験をまとめた『40代ご無沙汰女子の、ざんねんな婚活』は、すべての婚活女子のバイブルとなるべき書である。

なんたって浅見編集長は一回りくらい若く見られる可愛らしい容姿に、仕事もできて気立てもいい。

なのに「こんな人でも結婚できないんだ」と、普通の女達の妙な優越感と共感を呼び、「一緒に頑張ろう」と編集長もおのれも応援できる。

(※編集部注 こんな素敵なお褒めの言葉をいただき誠に恐縮です。。。)

 

知るべきは成功談より、失敗談

そう、タイトルからもわかるとおり、婚活に成功はしていないのであるよ。

成功とはもちろん、条件も容姿も性格も良い男性との結婚を指す。

なのにこの本は、イマイチな相手に断られたり変な奴に失礼な態度を取られたり、結果として身も蓋もないことをいえば失敗談なのである。

だから、いいんだよ。だから、バイブルになり得るのだよ。

私はかねてより、モテたかったらモテる人を真似るのではなく、モテない人の真似をしないように努めた方が効率も確率も上がると説いてる。

他人の成功談より、失敗談の方が自分の糧になるのだ。

 

等身大の女性の話

しかし浅見編集長は、自分はモテないと強調し、結婚に積極的でなかったこと、婚活でもうまくいかなかったことを書き連ねておられるが、どうにもモテなかったとも思えないし、結婚に不適格な何かがあるとは思えず、私が独身男なら結婚したいと願うよ。

そこのところも婚活本として、いいんだわ。

「こりゃ男が逃げるわ」でもなく「すべての男が放っておかない」でもない、だいたいの女が等身大の私ってのを重ねられるから。

浅見編集長は突出したあれこれはあっても、基本が良い意味で普通の人だから、「そりゃあなたにしか当てはまらない」「偏りすぎたあなた独自の考え」というのがない。

 

実はミステリーやホラー?

この本はエンタメとしておもしろく、実用書としても優れているのはいうまでもないが、なんだかちょっとミステリーとホラーの要素もある。

タイトルでネタばらしをしているにもかかわらず、「この男とは結婚に至るのか」とドキドキしながら推理してしまうし。

一見すると条件のいい男に隠された闇の部分、ごく普通の男と思えた彼の嘘と歪みと悪、それらが次第に明らかに、そしていきなり露呈する場面など戦慄する。

後進の婚活女子のために、すまぬが浅見編集長はしばらく残念なままでいてほしい。

 

 

『40代ご無沙汰女子の、ざんねんな婚活: 婚活して初めて気づいた、人生において大切な17のこと』

 

 

≪作家 岩井志麻子さんの他の記事をチェック!≫

 

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