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岩井志麻子 実は顔の造作じゃなかった。「美人とブス」を決めるもの。

OTONA SALONE / 2019年1月22日 21時0分

「超のつく美人よ」「腰が抜けるほど可愛い」なんてあらかじめ聞かされてから本人に会うと、確かに美女には違いないけど、おのれを棚に上げまくって「そこまでいうほどか」「このくらいなら、ちょっとした会社の受付にもいる」みたいに思ってしまうし。

逆に、「妖怪かというようなブス」「私があの顔なら整形じゃなく自殺する」みたいな前評判の後に当人を見れば、確かに美人といえばお世辞になっちゃうな、という感じだけど、「そこまでひどくない」「このくらいなら、そこら辺にいくらでもいる」と思える。

 

初期ネット界の「美人」女子

さて。まだパソコンが一般に普及してなくて、やっているのも男ばかりだった頃は、女というだけで美人扱い、アイドルになれた。

そこに、ちょっとした名物女性がいた。

書き込みそのものに自信と気の強さ全開の上、「私はブスの気持ちがわかんないから」とか「あーよかった、美人に生まれて」みたいな台詞を挟みこむ。

今なら光の速度で顔写真を掘られるが、当時は誰も彼女の顔がわからなかった。

高飛車な美女、高慢ちきな美しい女王様、それらに反感を持つ人達もいるが、そういうのがたまんない男達もいる。

何人かが、彼女を囲むオフ会をしようとなった。

 

リアルは美人じゃなかった、への言い訳

「顔が見えない所で美人ぶるうちに、現実でも美人と勘違いするようになったんだ」などと、見てきた人達はいった。

瞬く間に彼女は美人じゃなかったとの報告はネットを駆け回り、炎上した。それについては沈黙した彼女は、こんな書き込みをした。

「巨乳の童顔、男が最も好む容姿の私がまだ独身なのは、性格が悪いからよ」ずばり美人とかブスと書いてないが、性格が悪いというのは卑下ではなく、小悪魔的な性格、つまり美人の特色といいたいわけだ。男達からの嘲笑や攻撃は、決してブスだからじゃないと。

そこに、私は自分と彼女を含む女全般の哀しみと自己救済を見出した。

 

美人とブスは造作じゃない

実は後日、私も彼女をとある場所で目撃したのだが。まったくもってブスではなかった。

いってみれば、ごく普通だった。

激しくブス呼ばわりされたのは、男達の期待値と勝手な前評判が高すぎたことと、彼女に反感を持っていた人達が悪意で強調したためだ。

もし彼女が自称ブスとして登場し、優しい愛嬌あるキャラだったら、オフ会後は「実は可愛かった」といわれたはずだ。

美人ブスは造作そのものより、演出と売り方なんだよな。

 

 

≪作家 岩井志麻子さんの他の記事をチェック!≫

 

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