#126 どうなる?はじめての銀座・婚活デート【40代編集長の婚活記】
OTONA SALONE / 2019年1月2日 17時0分
「今年こそ結婚する!」 新しい年を迎え、そんな決意をするかたもいらっしゃることでしょう。46歳・独身・恋人いない歴9年、婚活歴2年超えのOTONA SALONE編集長・アサミは、今年こそ結婚できるのか⁉
進行中の婚活相手は、アーティストのジェントルさん(49歳・バツイチ・子持ち・ゲイ疑惑あり)。ランチ、からの仕事の打ち合わせに同席、からのその仕事相手とのお茶ときた謎すぎる2回目デート。彼にとってアサミの存在とは? これは40代独女の「実名+顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。
銀座デートは「GINZA SIX」から
お知り合いの男性と仕事の打ち合わせをし喫茶店で3人でのお茶をはさんだけれど、再びジェントルさんと2人でのデート(?)の時間がやってきた。
ジェントル「GINZA SIXでも行きませんか? ここから近いですし」
との言葉にうなずき、銀座デートが始まった。
GINZA SIXのエスカレーターでもジェントルさんは、紳士な立ち居振る舞いだった。ひとつ後ろのステップに乗り、手すりに手を置いたジェントルさん。まるで後ろから守ってくれているように感じて、恋愛ご無沙汰女子はまたドキドキするのだった。
初めて会ったときよりも
2回目デートは、初めてのそれよりドキドキしていた。
タクシーの中で彼の香りにドキッとし、ランチをしたカフェで手を触れられて(持たれて?)ドキッとした。そこに加えて、歩いたりエスカレーターに乗ったりするときの紳士なエスコート。
初めてのデートでも「女性らしい」と言ってもらえたことがとてもうれしかった。
何度か書いているけれど、私はこんな風に女性扱いをしてもらったことが、46年の人生の中でほとんどなかった。本当にうれしかったし、ジェントルさんに対して苦手な感じはしない。
けれど、このドキドキは緊張ゆえなのか、好意の気持ちゆえなのか。
フツウのデートだったらあり得る?
まだ、なんとも言えない。
引っかかる点は2つ。1つはちょっとした彼の仕草からにじみでるゲイ感。もう1つは、2回目デートなのにこんな状況になるのは彼がどういうつもりで会っているのかよくわからないから。
まだ知り合って間もない相手に、こんなデートをするってどうなのかな。フツウはどうなの? あり得ること?
ちゃんとしたデートは久しぶりだから“デートにおけるフツウ”がよくわからなくなっている。
キラキラした目で見つめる先
GINZA SIXに着き、まずは化粧品のフロアを見ることになった。今度は私が半分仕事として、ちょっと見たかったからだ。
フツウの男性なら関心なくただ女性に付き合う程度なのだろうけれど、ジェントルさんは違った。「これカワイイですね」「このボトル、キレイ」など、楽しそうに見ている。
横に並んで化粧品を見る彼の目は、心なしかキラキラして見えた。むしろ半分仕事モードな私のほうが淡々と見ている。
こんなに化粧品に関心があるなんて、やっぱりゲイなのかしら。
1本の口紅を手に取った彼
ある化粧品カウンターの前で立ち止まるジェントルさん。ずらっと並んだたくさんの口紅をずっと見つめている。かなり真剣なまなざし。
まるで自分用に探しているみたい。やっぱりソッチか。
真剣に見ている口紅の中から、彼はちょっと黄みがかった赤い口紅を手にしていた。口紅をくるくると回して色を繰り出す。え、まさかそれ、塗っちゃうの⁉
口紅を塗ろうとする男⁉
繰り出した口紅を手にしながら、私のほうを見た。にっこり笑うジェントルさん。
ジェントル「この色、どう思います?」
まるで女性と買い物をしているみたいな質問をされた。女性に聞かれたら似合いそうかどうか答えるのだけれど、男性に聞かれた場合はなんて答えたらいいんだろう。
アサミ「キレイな色ですね」
とりあえず無難な回答をしてみた。心が女子なら、「似合う」とか言ってあげたほうがよかったのかしら。
返事にご不満そうなジェントルさん
ちょっとキョトンとした表情をしたジェントルさん。私の回答があまりお望みじゃなかったのかしら?
ジェントル「この色はお好きですか?」
あ、なるほど。好きか嫌いか聞きたかったのね。
アサミ「好きな色です。赤リップ、好きなので」
ジェントル「今日の口紅も赤ですもんね。普段から赤が多いんですか?」
アサミ「いろんな色を塗りますけど、一番多いのは赤系です」
ジェントル「今日はスカートも赤ですもんね。赤がお似合いです」
何気ない会話の中でもこうやってさらりとほめてくれるのが、ちょっと照れくさいけどうれしい。
赤い口紅を手にして
ジェントル「この赤い口紅が、お似合いになりそうだなと思って」
アサミ「そうですか? うれしい」
ジェントル「ちょっと塗ってみませんか?」
アサミ「え、そんな。いいですよ」
ジェントル「あんまりお好きじゃない?」
アサミ「いえいえ。好きな色ですけど!」
そんなやりとりを聞いていたのか、カウンターの店員さんが近づいてきた。
店員「おつけしましょうか」
ジェントル「お願いします」
私よりも先に、彼が答えてしまった。
にっこりとした彼の笑顔
口紅を塗ってもらった私を見てジェントルさんはまた、にっこりと笑った。
ジェントル「やっぱりその色、お似合い!カワイイです」
アサミ「ありがとうございます。確かに、いい色ですね」
ジェントル「お肌が、さらにキレイに見えます」
アサミ「そんな…ありがとうございます」
照れる。ほめられることに慣れていないから、返答に戸惑ってしまう。なんだかまた、ドキドキしてきた。
まさかの言葉に動揺する
ドキドキしている私に気づいているか、いないのか。ジェントルさんは涼しい顔でこんなことを口にした。
ジェントル「この口紅、お似合いだからプレゼントさせてください」
アサミ「え、そんな! いいですよ!」
予想外の言葉に動揺する。
ジェントル「いいんです。差し上げたいんです。さっき僕の都合に付き合っていただいちゃったし」
すぐさま店員さんに声をかけて赤い口紅を購入するジェントルさん。ていねいに包まれたそれが入った紙袋を私に手渡してくれた。
ジェントル「本当に赤がお似合いだから、使ってくださいね」
また、にっこり笑って私を見つめる。笑顔がまぶしい。突然の口紅のプレゼント、これはどう捉えたらいいんだろう? 紙袋を手に歩きながら、彼の真意をぐるぐると考えていた。
【不意打ちの口紅のプレゼントは、お詫びの気持ち? 来週1月9日(水)17時をお楽しみに!】
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