#130 40女、2回目の婚活デートを振り返るの巻【40代編集長の婚活記】
OTONA SALONE / 2019年1月30日 17時0分
46歳・独身、恋人いない歴9年。恋愛にトンとご無沙汰なOTONA SALONE編集長・アサミ。婚活をスタートさせて2年半、デートした男性は約10人。
現在進行形なのは、49歳のアーティスト・ジェントルさん。ときめきを感じ始めた2回目デート。ゲイ疑惑が晴れ、いい感じになっていくと思いきや……? これは40代独女の「実名+顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。
デート中、頭の中に浮かんだ言葉
11時に待ち合わせ、ランチから始まったジェントルさんとの2回目デート。
カフェでランチ→知人と仕事の打ち合わせ→知人と喫茶店→GINZA SIX→屋上庭園ときて、時刻は18時少し前。なにげに6時間半以上が経っていた。
庭園で話している途中から私の頭の中にはびこって消えない言葉があった。
━━早く一人になりたい━━。
デート中なのにそんなこと思っちゃいけない。もう少しガマンしよう。そう思えば思うほど、一人になりたい気持ちが強くなる。
恋人いない歴がゆえの結末?
この早く一人になりたい病こそが、これまで独身たるゆえんだろう。
ジェントル「このあとどうしましょうか? 夜ごはんでもどうですか?」
と言われたのにも関わらず
アサミ「私まだ、あんまりお腹すいてなくて」
と返し、夜ごはんをさりげなく断った。
ジェントル「じゃ少しお茶でもしますか?」
ジェントル「お腹すくようにちょっと歩きますか」
という提案に対しても
アサミ「今日は帰ります」
アサミ「すみません、しばらくお腹すきそうもなくて。じゃ、私こっちなんで。失礼します」
と言って、そそくさと帰ってしまった。恋人いない歴が長く、デートに慣れていないがゆえのざんねんなデートの締めくくり方だった。
デートを終え一人になった独女
家に着いてすぐさま、脚を投げ出してソファに座り天井を見上げた。
アサミ「はぁ、疲れた…」
口をついて出た言葉は、これだった。
多少は歩いたけれど体が疲れたわけではない。気疲れ、人疲れだ。
一人になってしばらくの間、ただ天井を見上げてボーッとしていた。まるで何かの抜け殻のように……。
2回目デートを振り返る
一人になって、たぶん2、30分はボーッとしていたと思う。疲れも癒えてきたせいか、ジェントルさんとの2回目デートのことを思い出し始めていた。
初めてのデートで隣に並んだとき「さわやかないい香り」と感じたジェントルさん。2回目デートでもっと距離が近づいたとき……タクシーやエレベーターの中で、やっぱり「いい香り」と感じた。
恋愛と嗅覚には関係があるという科学論文もあるという。私自身、もともとタバコのにおいが苦手だったり香水に好き嫌いがあったりと、においにうるさいほうだと自覚している。正直に言って、好みでないにおいがする男性をちょっと苦手に思ったことはある。
いい香りだと思えたジェントルさんは、まずその点でステキだ。
いつだってレディファースト
デート中、つねにジェントルマンな立ち居振る舞いもうれしかった。1回目も2回目も、変わらずレディファーストだった。
料理を取り分けてくれる。
ドアを開けたり、押さえたりしていてくれる。
歩調を合わせてくれる。
エスカレーターやエレベーターは先に通してくれる。
人混みから守ってくれる。
さらに、口紅のプレゼントまでしてくれた。
とてもやさしいジェントルさん。ジェントルマンって世の中にいるんだ。こんなふうに大切にされたことなんて、今まで本当になかったから……。
自分の態度を反省する
2回目デートを振り返るほどに、反省の気持ちが強くなった。こんなにやさしくしてくれたジェントルさんに、私はなんて失礼なことをしたんだろう。
ずっとゲイだと疑っていた。
途中、知人の男性と合流したときは“無”になっていた気がする。
最後のほうはちょっと話を聞き流していた。
帰りぎわ、早く一人になりたくて全速力で駅の階段を降りていった。
あぁ、なんてダメな女。この2回のデートで、私はジェントルさんに対して何もできてないんじゃないの?
デートの別れ際を振り返る
特に別れ際の態度は、いくらなんでも失礼だった。
長時間一緒にいることに疲れていたからといって、もう少し言い方はあったと思う。「今日は帰ります」と断定的に言わず、たとえば「そろそろ帰りませんか?」と提案したほうがよかった気がする。
それに、全速力で走り去っていくのは印象悪すぎだ。よく考えたらジェントルさんだって銀座から地下鉄に乗っただろうから、駅まで一緒に帰ったったってよかったよね。
あぁ、2回目デートは反省することばかりだわ……。
ジェントルさんを、どう思う?
どうなんだろう、私。ジェントルさんのことをどう思ってるんだろう?
やさしいと思う。
紳士的なところはキュンとした。
いい香りにもときめいた。
言葉づかいも穏やか。
話をしていても楽しい。
仕事も、その道のプロとしてすごいなと思った。
でも今日はあれ以上、一緒にいることはできなかった……。
嫌いじゃない。けれど、好きかどうかもわかんない。そもそも好きってどういうこと? あまりにも恋愛にご無沙汰すぎて好きという感情がわからない。
今、わかっていること
ただ、ジェントルさんとこれっきりにしたいわけじゃない。
すぐに会いたいとかそこまでは思えないけれど、また会ってみて確認したい気持ちはある。ゲイじゃないこともわかったし、そのときホッとしたことは確かだ。
そうだ! まずは今日のお礼をしなくちゃ。
帰り際のことも…謝ったほうがいいよね? なんて書こう。なんてお詫びしたらいいんだろう。メッセージを書いては消し、書いては消すを繰り返す。なかなか上手く自分の気持ちを表現できない。恋愛のメッセージって難しい。
悩みながら送ったメッセージ
何度も書き直してやっと送ったメッセージは、結局シンプルなものになってしまった。
アサミ「今日はとても楽しかったです! ごちそうさまでした。最後バタバタと帰宅してすみません。いただいた口紅、さっそく使いますね。本当にありがとうございました」
ジェントルさんにメッセージを送ってから数十分、まだ既読にはならない。帰り際のことで気分を害していないか、今更ながら気がかりだった。やさしい彼のことだから、そんなことはないと思うけれど……。
ジェントルさんから返信はくるだろうか? 不安と期待が入り混じりながら、その夜は更けていった。
【メールの返信は来るのか? 来ないのか? 来週2月6日(水)17時をお楽しみに!】
【前回はコチラ】
#129 バツイチ男性とのデート。ふと気づいた「ある感情」とは?【40代編集長の婚活記】
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