陶板が魅せるNIPPONの自然 大塚オーミ陶業、京都・建仁寺での企画展始まる

OVO [オーヴォ] / 2019年8月30日 16時5分

会場の建仁寺本坊大書院

 華やかな京都市東山区の祇園・花見小路通のすぐ近くにある建仁寺(けんにんじ)本坊大書院で29日、企画展「陶板が魅せるNIPPONの自然」―時を超え世界とつながる琳派―」が開催された。

 今回の展示は、江戸時代に活躍した俵屋宗達(たわらや・そうたつ)作の国宝「風神雷神図屏風」、尾形光琳(おがた・こうりん)作の重要文化財「風神雷神図屏風」、酒井抱一(さかい・ほういつ)作の重要文化財「夏秋草図屏風(なつあきくさずびょうぶ)」、現代の琳派と呼ばれる加山又造(かやま・またぞう)作の「おぼろ」の4作品の陶板画。

 これら陶板画は、日本画の顔料の質感、金箔(きんぱく)の箔足(はくあし=箔が重なる部分)の雰囲気など、日本画の繊細なタッチを焼物で忠実に再現することを追求。世界の名画を原寸大の陶板で再現して展示する大塚国際美術館(徳島県鳴門市)での製作で培った最新の技術を活用した。

 酒井抱一の銀屏風「夏秋草図屏風」は、尾形光琳作の金屏風「風神雷神図屏風」の裏面に描かれたもので、大塚オーミ陶業が今回の展示のため新たに製作。

 陶板画の可能性について大塚オーミ陶業の大杉栄嗣(おおすぎ・えいつぐ)社長は「日本画のデリケートな表現、また素材が持つ質感を、温度・湿度に左右されない、光が直接当たっても劣化することがない焼物に置き換えることが出来れば、本物はしっかりと保存しつつ、いろんな方にいろんなシーンで日本の美術の良さを知ってもらう活用に貢献できるのではないか」と語った。

 また建仁寺・庶務部長の奥村紹仲(おくむら・じょうちゅう)さんは、「建仁寺の伽藍、庭園の空間の中で、自然の音を聞き、自然の香りを感じながら、陶板画に触れ五感を通してこの素晴らしい作品を見ていただきたい」と話した。

 展示期間中、建仁寺から歩いて約20分に位置する京都国立博物館にて開催している特別企画展「京都寄託の名宝ー美を守り、美を伝えるー」で、今回の陶板画の原画となる俵屋宗達作の国宝「風神雷神図屏風」が鑑賞可能。

 陶で再現された「風神雷神図屏風」と現物を見比べるのも一興かも。


加山又造作 「おぼろ」(陶板画)原画データ:有限会社加山


俵屋宗達作 「風神雷神図屏風」(陶板画) 原画所蔵:建仁寺


尾形光琳作 「風神雷神図屏風」(陶板画)原画所蔵:東京国立博物館


酒井抱一作 「夏秋草図屏風」(陶板画)原画所蔵:東京国立博物館

「陶板が魅せるNIPPONの自然ー時を超え世界とつながる琳派ー」

観覧には建仁寺の拝観料(一般500円、中高生300円、小学生200円)が必要。
日程:9月11日(水)まで  時間:午前10時~午後4時30分(午後5時閉門)
場所:臨済宗大本山建仁寺 本坊 大書院
詳細案内:http://www.ohmi.co.jp/pdf/dl.php?pk=1565324613

◆特別イベント  日本と西洋の四季を愛でる―琳派の屏風と共に楽しむヴィヴァルディ「四季」

日時:9月6日(金)午前11時~/午後3時~
演奏:十六夜弦楽五重奏団 一井宏磯|豊嶋千有希|糸井佐知子|吉川昌毅|久々津邦子
曲目:ヴィヴァルディ「四季」 午前:「春」「夏」 午後:「秋」「冬」

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