ようこそ京版画の世界へ 海外でも人気の木版画を展示、販売

　絵巻物や舞扇子、調度品、美術品といった宮廷文化や、伝統芸能とともに発展してきた京版画。京都伝統産業ミュージアム（京都産業振興センター・京都市）では5月23日～6月23日まで、京版画の奥深い世界を紹介するイベント、「押忍!! 京版画」を開催する。海外でも人気の木版画が展示、販売される。

　和紙に胡粉（ごふん）・雲母や顔料を重ね、多くの色数をやわらかに、ふわりと仕上げるのが特徴の京版画。伝統的な京版画は絵師、彫師、摺師（すりし）による分業で制作され、それぞれの職人が技術を極めることで、素晴らしい作品が生まれている。手描きにはない独特の表現が魅力。京都らしいモチーフの木版画作品を中心に、その風合いや世界観をそのままにデザインした日用品や雑貨など魅力的なアイテムがそろう。入場無料。休館日は5月27日（月）、6月10日（月）。期間中、展示商品の一部はオンラインショップでも購入できる。