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難民の気持ちが見えてくる絵本「ぼくのなまえはサンゴール」

OVO [オーヴォ] / 2024年5月30日 7時0分

難民の気持ちが見えてくる絵本「ぼくのなまえはサンゴール」

 世界中で、さまざまなできごとがきっかけで生まれる難民。受け入れ人数が少ない日本にはとても“遠い”存在で、身近に感じて行動を起こそうという材料はなかなかないかもしれないが、5月30日に出版される『ぼくのなまえはサンゴール』(ゆぎ書房、税込み2420円)を読むと、難民のリアルな気持ちが少しずつ見えてくるかもしれない。


 主人公は、スーダン内戦で難民となった少年サンゴール。物語の最大のテーマは「なまえ」だ。少年は一族の長老に「どこに行ってもおまえはディンカ(族)だ、どこに行ってもおまえはサンゴールだ」と励まされ、スーダンからアメリカへ向かう。安全だが慣れない大都会での生活、そして、「サンゴール」という名前を誰もきちんと呼んではくれず、学校でも名前をからかわれ、「ここでは、ぼくのなまえなんて なくなってしまったみたいだ。なんみんキャンプにかえりたい」と思い悩む。


 著者は、〔文〕カレン・リン・ウィリアムズ、カードラ・モハメッド、〔絵〕キャサリン・ストック。著者の一人であるカードラは、ソマリア政変で難民となった両親の亡命先で生まれ、長年、難民支援に携わってきた。子どもたちと一緒に難民問題を身近に感じることができる一冊だ。

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