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素浄瑠璃って知ってる? 文楽作品の新たな魅力に出会う絶好の機会

OVO [オーヴォ] / 2024年6月26日 8時0分

竹本織太夫、鶴澤清馗(令和2年2月「若手素浄瑠璃の会」より)

 人形浄瑠璃、というのは知っている。それでも見る機会はあまりないが、「素浄瑠璃」となるとまったく分からない。どんな浄瑠璃なのだろうか。国立文楽劇場(文化庁)では、6月29日に「文楽素浄瑠璃の会」を開催する。

 浄瑠璃は、物語に節をつけて語る「語り物音楽」。素浄瑠璃は、人形の芝居が伴わない、太夫と三味線のみの義太夫の演奏形式のことだ。「義太夫節」は浄瑠璃の流派の一つで、17世紀に大坂で竹本義太夫という太夫(語り手)が創始したもの。人形浄瑠璃文楽で演奏されているのが、義太夫節だ。太夫は、状況説明となる地の文も登場人物のセリフもすべて一人で語る。老若男女それぞれのセリフを語り分け、その心情や物語の情景を語りで観客に伝える。

 そもそも伝統芸能を鑑賞した経験が少なくて難しそうなのに、人形がないと内容が分からないのではないか、という不安もある。でも素浄瑠璃は、耳で聴いて頭の中で想像して楽しむ演劇。視覚情報がないから、登場人物の顔立ちや恰好、風景、場面を、自由に思い浮かべることができ、自分の好みや経験が反映された物語の世界を楽しむ魅力があるという。

 義太夫節の詞章は江戸時代の言葉だから、現代の言葉に近いところがあり、古典の授業で習ったような古文と比べると分かりやすいのだそうだ。伝統芸能の世界を知る絶好の機会だ。

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