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大阪証券取引所ビルの七夕短冊飾り、7月7日まで 著名人直筆の短冊も展示

OVO [オーヴォ] / 2024年7月5日 11時3分

大阪証券取引所ビルの七夕短冊飾り

大阪証券取引所ビルの七夕短冊飾り

 大阪市北浜の大阪証券取引所ビル1階アトリウムで恒例の七夕短冊飾りが行われている。願いが書かれた短冊は、七夕伝説・織姫の宮である機物(はたもの)神社に奉納される予定だ。


 今年は、歴史上の著名人が書いた直筆の短冊展示が加わった。夏目漱石の俳句「うそ寒や灯火ゆるぐ 瀧の音 漱石」や、井伊直弼の和歌「『歳暮』 春のころ 今年ばかりと 思ひしも またおなじくぞ としは暮れる 宗観」(宗観は井伊直弼の茶名)など、28点の短冊を鑑賞することができる。

大阪証券取引所ビル1階アトリウムの短冊展示

 横6センチ、縦36センチの縦長の料紙である短冊。その歴史について、今回の展示品の提供者である同ビル2階の古美術店「玄海樓」代表の野元淳さんが教えてくれた。

 「短冊は本来、和歌を書写する際に使用する懐紙(かいし)を八等分したもの。平安時代に貴族たちが願いを込めて書いたのが始まりとされます。その後、茶の湯が流行して歌がもてはやされ、多くの著名人が短冊に歌を残しました。歴史的著名人の文書類に代筆が多い一方、短冊は本人の直筆であることが多いんです」。

短冊をコレクションして貼り付けた江戸時代の「手鑑」。花嫁道具になることもあったという

 初期の短冊は和歌だったが、時代とともに連歌や俳句なども詠まれるようになった。こうした短冊は「手鑑(てかがみ)」と呼ばれるスクラップ帳に貼られて大切に保管されてきた。野元さんが見せてくれた江戸時代の手鑑には、室町時代の皇族である陽光院の短冊も含まれている。金や銀で下絵をあしらったきらびやかな料紙や滑らかな筆致は、華やかな宮中文化を思わせる。

短冊をスクラップした江戸時代の「手鑑」。陽光院の短冊は右端

 七夕飾りの他に、大阪証券取引所ビル5階では、大阪取引所の歴史や株式や先物・オプションについて学べるOSEギャラリーを見学できる。現在の北浜のランドマークである大阪証券取引所ビルは、大阪株式取引所の本館事務室として1920年に落成した。当時はレンガ造りだったが、1935年に現在の楕円筒のエントランス部が特徴的な新市場館に建て替え。1999年に立会場が閉鎖され、2004年にはエントランス部の外観を残し高層ビルに生まれ変わった。

OSEギャラリー。かつて証券関係者で賑わった立会場の様子を伝える展示 立会場で証券会社担当者が使用していたハンドサインの紹介パネル JPX大阪の鐘。1年の取引を締めくくる大納会と最初の取引を迎える大発会で使用している

 七夕短冊展示を見られる「JPX北浜フェスタ2024『七夕の願い』」は7月7日(日)まで。OSEギャラリーの自由見学は通年。平日9時〜16時半。

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