出産後、仕事に復帰するまでの期間はどれくらい？ 元の職場に戻る人は3割強

　今さらとなりそうだが、少子化の要因の一つとして、女性がそれまでのキャリアを生かして仕事を継続することが難しくなる点が挙げられている。そうした中、mamamaison & Co.（京都市）は、20代～50代の出産経験のある女性331人を対象に「妊娠中・出産後の仕事」に関する調査を実施した。調査期間は6月26日～6月28日。

　最初に、「出産前（妊娠中）に仕事をしていたか」との質問に71.9％が「はい」と回答しており、多くの女性が出産前（妊娠中）にも仕事をしていることがわかった。さらに、仕事をしていた人に、出産後は仕事をどうしたかを聞くと、最も多かったのは「出産を機に退職し、その後仕事はしていない」で33.0％、次いで「産休・育休をとり、同じ職場に復帰した」（31.8％）、「出産を機に退職し、別の仕事をするようになった」（31.0％）という結果に。「仕事を辞める」、「元の職場に復帰」、「別の仕事をする」でほぼ三分割される形となった。

　出産後に仕事をした人に対して、再び仕事をするまでにどのくらい時間がかかったかを聞くと、最も多かったのが「出産後3年以上」で29.3％。2番目に多かったのが「出産後1年以内」で27.3％、3位が「出産後2年以内」で18.0％。出産後に仕事に復帰するまで、大半の人が短くても1年以上は期間がかかっている実態が明らかになった。「出産後すぐに仕事をしたいと思ったか」を聞くと、「いいえ」が71.6％で、出産してしばらくは仕事よりも子育て重視と考える女性が多いようだ。

　出産後には、どのような仕事が良いかという問いには、「時間の融通が利く」（84％）が最も多く、次いで「人間関係に気をつかわない」（42.3％）、「自宅からオンラインでできる」（32.6％）、「夫の理解が得られやすい」（29.3％）が上位を占めた。