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奨学生の15.8%がヤングケアラーの可能性 交通遺児育英会が調査、経済的支援望む声も

OVO [オーヴォ] / 2024年7月24日 22時0分

 交通遺児育英会(東京都千代田区)は、同会奨学生の生活実態を正確に把握するため、日常的に家事や家族の世話をする「ヤングケアラー」についての調査を初めて実施。「15.8%がヤングケアラーの可能性がある」などとする概要をこのほど公表した。

 調査は2024年3月4~24日、同会所属の全奨学生830人にインターネットで実施、366人の回答を分析した。内訳は無回答を除いて男性163人、女性192人。高校生(30.0%)、大学・短大生以上(59.8%)などで、平均年齢は19.7歳。

 ヤングケアラーとして家族の世話をしている(過去も含む)奨学生は58人(15.8%)だった。主な世話の対象者は父親で、具体的には「外出の付き添い」(52.4%)が最も多く、「家事」(38.1%)、「見守り」(28.6%)が続いた。母親に対する世話では「家事」(56.3%)、「外出の付き添い」(50.0%)、「感情面サポート」(31.3%)の順。

 世話をしているとした高校生の64.7%、大学・短大生以上では24.4%が「ほぼ毎日世話」をしており、回答した対象者の約10%が「5時間以上7時間未満」の時間を世話に費やしていることも分かったという。

 ヤングケアラーの健康状態については、身体的・精神的に「あまりよくない」と回答があった。友人らへの相談の経験に関しては、高校生の82.3%、大学・短大生以上は65.9%が相談したことがないと回答。高校生は「家族のことのため話しにくい」「相談しても状況が変わると思わない」といった理由を挙げ、大学・短大生以上は「誰かに相談するほどの悩みではない」が最多だった。

 助けてほしいこととしては、高校生は「家庭への経済的支援」「修学に対する経済的支援」、大学・短大生以上は「家庭への経済的支援」を望んでいることが分かり、交通遺児育英会は調査結果を「会の今後の支援プログラム策定に活用していきたい」としている。

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