世界12都市のエアコン設定温度 一番高いのはアジアのあの都市！

　緯度も気候も違うしエアコンのタイプも異なるから、単純に驚くわけにはいかないが、なにせ猛暑真っただ中の今、この調査結果を見るのは面白い。ダイキン工業が「エアコンと空気に関わる意識・文化」について世界12都市の人々に調査した結果、エアコン（冷房）の設定温度が最も高いのは東京だった。最も低かったラゴス（ナイジェリア）との差は約4℃だ。

　自宅にエアコンを持つ20～60代の100人に調査。対象都市は東京のほか、中国・上海市、米・ヒューストン、ニューヨーク、インド・ニューデリー、ブラジル・サンパウロ、タイ・バンコク、フランス・パリ、スペイン・マドリード、ナイジェリア・ラゴス、サウジアラビア・リヤド、トルコ・イスタンブールだ。1年で最も気温が高い1カ月の間に、自宅のエアコンで最もひんぱんに設定する温度について聞き、各都市の平均設定温度を算出した。

　冷房の設定温度が最も高い都市は平均26.2℃の東京。最も低いのは21.9℃のラゴスで、その差は4.3℃。ラゴスに次いで平均設定温度が低いのは、サンパウロの22.2℃、ニューヨークの22.4℃。ヒューストンでは、暑い時期に約40％の人がエアコンを24時間使用し、1日あたりの使用時間の平均は最も長い17.2時間だった。

　リヤドではエアコンの設定温度と最高気温の差が最大20.6℃もあった。この調査も興味深い。各都市の最も暑い月の平均最高気温と平均設定温度の差を調査しており、リヤドの平均最高気温は44.0℃、平均設定温度は23.4℃だ。ニューデリーの差は16.8℃（平均最高気温40.0℃、平均設定温度23.2℃）、ラゴス12.1℃（平均最高気温34.0℃、平均設定温度21.9℃）。東京は5.8℃（平均最高気温32.0℃、平均設定温度26.2℃）、最も差が小さいパリは2.3℃（平均最高気温26.0℃、平均設定温度23.7℃）だった。