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“もったいない”から生まれたお山のコスメ 国立公園の未利用資源を活用したプロダクトブランドがスタート

OVO [オーヴォ] / 2024年7月29日 13時10分

“もったいない”から生まれたお山のコスメ 国立公園の未利用資源を活用したプロダクトブランドがスタート

 長野県と岐阜県にまたがる乗鞍岳の裾野に広がる乗鞍高原には、中部山岳国立公園に位置しながらも牧場や放牧により人々の暮らしが営まれてきた「一の瀬草原」がある。放牧が行われなくなった現代、草原性の植生が失われ森林化していく様子に、地域の人々が草原再生に取り組み、手入れにより伐採された樹木は材木や薪へ活用されようとしている。その中で利用されなかった枝葉や花・実などから取り出した成分で作る化粧品のブランド「michi incense..(ミチ インセンス)」(Hoshitomi.・長野県松本市)が、このほど誕生した。“もったいない”から生まれたお山のコスメだ。

7月29日(月)に、4製品の販売を店舗と公式オンラインストアでスタート。一の瀬草原にあるカフェ「CAFÉ & GALLARY KURUMu」と公式オンラインストア で、オイルイン化粧水、アロマウォーターの2種類4アイテムを販売し、順次、販路を広げていく。

 鍵となる植物は、「シラカバ」(保湿・整肌成分)・「ノイバラ」(保湿・エイジングケア)・「セイヨウノコギリソウ」(整肌成分)。次々と生えてくるシラカバの幼木を手入れする際、利用されない葉の部分を一つ一つ手摘みし、乗鞍高原に注ぎこむ山の水を使用して蒸留水を製造。そして、ノイバラ。乗鞍高原でハイカーを悩ませるノイバラのとげは衣服を貫くほどの鋭さがあるが、草原の手入れにより収穫した実を乾燥させ、サンフラワーオイルに浸して抽出したエキスは酸化抑制効果を持つ。日焼けや乾燥によるダメージをやわらげる効果が期待できるという。もう1つ、外来植物のセイヨウノコギリソウは、ヨーロッパでは古くから修道院などで西洋ハーブとして栽培され、利用されてきた歴史を持つ。強い紫外線を浴びた肌のキメを整えることが期待できる。他にも、保湿・整肌成分を持つ野草や、乗鞍高原と中央アルプスの蒸留水を利用している。


 化粧箱は極力使用せず、使用する際は砂糖を製造する際に発生するサトウキビの絞りかす「バガス」から作られるバガスペーパーを使用し、配送時の緩衝材はリユース脱炭素化を目指し、蒸留に使用する電気はできる限りソーラーエネルギーを利用している。同ブランドでは売り上げの3%を一の瀬草原再生事業・在来植物の保全活動など大野川区の地域活動に寄付する。


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