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乳がん患者さんも安心して入浴できる「湯あみ着」 学生や群馬県内企業が開発 

OVO [オーヴォ] / 2024年8月3日 8時30分

乳がん患者さんも安心して入浴できる「湯あみ着」 学生や群馬県内企業が開発 

 乳がん患者さんや乳がん経験者さんも安心して入浴施設に行けるように――。「Office 刃-YAIBA-」(オフィスヤイバ・群馬県高崎市)が、おしゃれな「湯あみ着」をこのほど開発。10月の乳がん早期発見啓発キャンペーン「ピンクリボンデー」に向けて、クラウドファンディングをスタートした。

 「Office 刃-YAIBA-」は、群馬県内に古くから続く伝統工芸や文化に新しい息吹を与えて商品化するアップサイクル事業や、商品ブランディング、企業 PR、マーケティングを展開する企業。「湯あみ着」開発プロジェクトは、2023年度の群馬県事業「サウナ・スパ関連商品等開発支援事業」で結成されたチームが、乳がんサバイバーである群馬県立新田暁高校教諭の藤井佳津枝さんとの出会いをきっかけにスタートした。共愛学園前橋国際大学(前橋市)の学生たちが中心となり、新田暁高校の学生、群馬県内企業などが協力。誰もが温泉を利用し、心からリラックスできる世界を作りたいと、誰でも着たくなるようなおしゃれな湯あみ着「ゆがすみ」を開発した。

 乳がんにより乳房摘出手術を経験した藤井さんは、 ホテル側に許可を取った上で着衣で入浴していたにもかかわらず、「脱ぐか? 出るか? どちらかにしろ!?」と、いきなり怒鳴られた経験があるという。「なぜ、病気をした人が肩身の狭い思いをしなければならないのか? 乳がん患者が温泉を楽しめないのはおかしい」と、がんサバイバーとして自らが同じ悩みを持つ人の広告塔になろうと決意。今回のプロジェクトでは、藤井さんがモニターになり試作を何度も繰り返し、見た目と機能性に優れた「ゆがすみ」を開発。肌に優しく水通しの良い素材を使い、二重構造で透けにくく、前後にある脇の大きなスリットが隠れた胸を洗いやすい構造。かわいい肩ひもリボンがポイントだ。

 今回のクラウドファンディングは、資金調達の目的よりも、体の悩みで一般の人との入浴を避けてしまっている方が多いということを広く知ってもらい、差別のない世の中を目指すことが目的。群馬県内のホテルや温泉を中心に全国から、10月のピンクリボンデーに向け、乳がんや体にコンプレックスのある人とそれ以外の人の混浴がOKという施設や、入浴着着用のPOP広告を掲示する施設、プロジェクトへの協力者も募集している。問い合わせはOffice刃-YAIBA-、メール:kogure@yaiba.biz。

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