会いたい人の映像を生成AIが再現 大切な思い出や人生の軌跡をいつも手元に

　過去の時間を新たに作る、というのは現代らしい発想だが、災害などで思い出の写真を失ってしまった人にとっては大きな希望になる。生成AIを活用して制作する、会いたい人との再現ドキュメンタリー映像「もう一度会いたい」（ブルーオーシャンスターズ・東京）が発売された。特殊なキーホルダーをスマホにかざして映像を再生することができる。

　地震による津波や豪雨による水害で、写真やアルバムが水没し泥まみれになり、写真洗浄ボランティアがこれを修復、返却された写真に涙する人の報道があった。写真は誰にとってもかけがえのない宝物だ。被災に限らずさまざまな事情で手元に自分や家族の写真が1枚もないという人のために、生成AIの技術で家族との思い出のシーンなどをAIナレーションと共に1分30秒の映像で再現するサービスがスタートした。

　大切な人への思いをシナリオライターが丁寧にインタビューし、オリジナルシナリオを作成。その時の心情や対象人物の特徴、情景などをAIに細かく指示し、“当時”のシーンをありありと再現する。当時自分が持った感情や大切な人に言ってほしかった言葉を語らせることもできる。一緒にやりたかったことを映像の中で実現させ、新しい思い出を作ることも可能だ。基本料金（2話+天国からのメッセージ）は税込み17万6000円～ で、オプション１話追加につき、同7万7千円。