上村三代の描く人物画展を「松伯美術館」で開催 人物画にまつわる三者三様の思いを紹介

　「松伯美術館」（奈良市）では、8月31日（土）から「人物を描く―松園、松篁、淳之、それぞれの人物画―展」を開催する。

　子どものころから人物画が好きで、生涯をかけて美人を描き続けた上村松園だけでなく、花鳥画家として知られる上村松篁と上村淳之も実は人物画も描いている。松園が描き続けた格調高い美人画。花鳥画家として知られる松篁と、淳之の描く人物画。三人の描く三者三様の人物画には、それぞれにまつわる思いがあり、それを表現するためのさまざまな試みがあるもの。

本展では、「松伯美術館」所蔵の人物を描いた作品、下絵、素描など約140点を、その背景と合わせて展観する。

　主な展示作品は、上村松園／「花がたみ」「楊貴妃」「虫の音」「人形つかい」「娘」「伊勢大輔」「新蛍」「鼓の音」、上村松篁／「冬暖」「春雨」「羊と遊ぶ」「万葉の春」「額田女王」扉絵・挿絵「下照るみち」「万葉美人」ほか、上村淳之／「フラ・アンジェリコ受胎告知模写Ⅰ・Ⅱ」「宵」。なお、一部展示替えあり。

　開催期間は8月31日（土）～12月28日（土）まで。開館時間は10時～17時。休館日は月曜日（ただし、月曜日が祝日、休日の場合は開館し、翌火曜日が休館）。入館料は大人（高校生・大学生を含む）820円、小・中学生410円（税込み）。20人以上は団体割引（入館料1割引）。また、障がい者手帳の提示により本人と同伴者1人まで入館料2割引き。