肉料理、刺身、生野菜に、アレンジ次第で“無限の組み合わせ ”生昆布をまるごと使用したグルメペースト調味料

　肉料理や刺身、生野菜など、さまざまな料理や素材につけたりかけたりして、“無限の組み合わせ”を楽しめる昆布のペーストが誕生した。フジッコ(神戸市)は、北海道産の生昆布を独自製法でまるごとペーストにした調味料「MUGEN-KOMBU　青唐山椒」「MUGEN-KOMBU　しその実生姜」「MUGEN-KOMBU　プレーン」の3商品を、このほど発売した。

　創業当初から昆布を使った商品の開発・販売に取り組んできたフジッコ。しかし近年、昆布の生産量は減少の一途をたどっている。主な要因は、海洋環境の変化による生育不良や、生産者の高齢化・重労働の敬遠等による後継者不足など。フジッコは、水揚げ後の昆布を手作業で乾燥させる工程が大変な重労働であることに着目し、生産者の負担を軽減するため、「生昆布」(水揚げした昆布を、基本的にその日のうちに洗浄・切断・冷凍貯蔵させるもの)を使った商品開発を始めた。新発売の「MUGEN-KOMBU」シリーズも、「生昆布」の特徴を生かした商品だ。

　3～5月に水揚げした早採れの昆布を丸ごとペーストにし、乾燥させた昆布では出せない口当たり滑らかな食感を実現(特許出願中)。増粘剤や着色料、不要な調味料(アミノ酸等)、油脂などを使用せず昆布の素材を生かして仕上げた。

　ミシュラン1つ星を獲得した「鈴なり」(東京)の村田料理長監修のもと、3種類の和素材フレーバーを開発。「青唐山椒」には青唐辛子と山椒を掛け合わせ、アクセントに実山椒を加えて、キリッとした清涼感のある辛味に仕上げた。「しその実生姜」は、きざみショウガとプチプチしたしその実入りで、爽やかな風味と食感。「プレーン」は、しょうゆ、砂糖をベースにしたシンプルな味の具なしタイプで、昆布本来の味わいを楽しめる。各100g、税込み756円。常温保存で賞味期間は7カ月。一部のスーパー・百貨店などで販売する。