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ゴルフに親しむ子どもを増やしたい 今年で11回目、コナミスポーツが小中学生向けゴルフ大会を開催

OVO [オーヴォ] / 2024年9月20日 9時0分

(左から)コナミスポーツの日野雄大さん、小学生高学年の部優勝の吉永芽育さん、小学生低学年の部優勝の藤田創世さん、中学生の部優勝の大久保友貴さん、上月財団理事の村田哲也さん

 コナミスポーツが主催し、今年で11回目を迎える「コナミスポーツクラブ キッズゴルファーチャレンジカップ」決勝大会が9月15日、栃木県の那須ハイランドゴルフクラブで行われた。全国各地で開催された予選を勝ち抜いた選手など65人の小中学生がプレーした。

 大会は学年ごとに三つの部門に分かれて実施された。小学生低学年の部(3469ヤード、パー71)で、スコア74で優勝したのは藤田創世(小3)さん。「アイアンとユーティリティーがうまくいって、2オン2パットのゴルフができました」と振り返った。


 中学生の部(男性6010ヤード・女性5606ヤード、パー71)で、同71で優勝したのは大久保友貴(中3)さん。「グリーンが難しかったですが、無理してバーディーを狙わず、パーを積み重ねていったのが良かった」と分析した。


 一方、小学生高学年(4767ヤード、パー71)で、スコア75で優勝した吉永芽育(小6)さんはパットがとてもうまくいったそうで「ラインが読めて、タッチも合った」と胸を張った。


 決勝とあって当日は好プレーが続出。特に、距離感に優れフェアウェーやグリーンを捉えるショットが多く見られた。コナミスポーツ株式会社 施設事業本部 副本部長で大会副会長の日野雄大さんは「大人だと理屈から入ってしまいがちですが、ジュニア選手は素晴らしい感覚を持っていて、見ていて気持ちいい。ボールが真っすぐ飛んでグリーンに乗って、パターも思い切りよくポーンと打つ。小さいころからゴルフをしていると感覚が身に付くようです。大人になると感じるプレッシャーや恐怖心も、ジュニア選手には少ないのではないでしょうか」と語った。

 今回から、スポーツ選手の支援などを行う一般財団法人上月財団の後援が決定、各カテゴリーで優勝した選手を支援対象者として認定し、活動を応援する。同財団理事の村田哲也さんは「財団の趣旨はジュニア選手の支援。年々レベルが上がっているこの大会から、財団のサポートで次世代を担う選手を輩出できれば」と背景を語った。世界で活躍する松山英樹プロも、過去に同財団のスポーツ選手支援を受けていた。目標とする選手として松山選手を挙げた中学生の部優勝の大久保さんは、活動費の支援があると聞き「練習場が家の近くにありますがちょっとだけ高いので、練習代に使いたいと思います」と笑顔を見せた。

予選をゴルフシミュレーターで開催する理由は?


 全国各地の予選を経て決勝に出場した選手は、実はリアルなゴルフ場ではなく、コナミスポーツクラブに設置されているゴルフシミュレーターでの試合を勝ち抜いてきた。これは1人でも多くの子どもに参加してほしいとの趣旨によるもの。日野さんは「ゴルフ歴の浅いお子さまでもゲーム感覚で楽しく参加できるように、第1回大会から予選ではゴルフシミュレーターを使用してきました。また、街中のコナミスポーツが会場ならお子さま1人で来ることもできます。リアルのゴルフ場は車で行くような場所が多いですから」とその理由を語った。「世界ジュニアや全米女子アマチュアなど、大きい大会で優勝するジュニア選手が出てきて非常にうれしいですが、この大会の原点は競技人口の拡大。お子さまが参加しやすい環境を整えていきたい」

 小中学生がゴルフに取り組むメリットも多いという。「トップ選手になることだけが目的ではありません。経験が社会人になって役立ちます。例えばゴルフは礼儀とマナーが大切。他の選手が打つときにしゃべってはいけないなど自然と身に付いていきます。ルールを守って正しくプレーしているか判定するのはプレーヤー自身。自分が審判というスポーツはなかなかありません。

 私もコーチとして4歳から80歳まで教えたことがあります。子どもとおじいちゃんおばあちゃんが一緒にできるスポーツも珍しい。いろいろな可能性があるゴルフに、ぜひ多くの人が親しんでほしい」とティーチングプロとしての視点からも語ってくれた。


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