小型モーター向け強磁性窒化鉄系ボンド磁石を開発 三恵技研工業、FutureMaterialz、東北大学が共同で
OVO [オーヴォ] / 2024年9月24日 0時0分
三恵技研工業(東京都北区)、Future Materialz(東京都杉並区)、東北大学大学院工学研究科(仙台市)は、小型モーター向けの強磁性窒化鉄系ボンド磁石を開発した、と発表した。「レアアースを全く含まない強磁性窒化鉄の活用」「ネオジム採掘時の副産物であるサマリウムの有効活用」が特徴で、これを用いた小型モーターはネオジムボンド磁石と同等の性能があることが明らかになった、としている。
国内の消費電力の大半はモーターが占めており、温室効果ガスの排出を実質ゼロにするカーボンニュートラル社会を実現するためには、モーターの効率を向上させることが重要だ。モーターの効率はネオジムなどのレアアースを使った強力な磁石を使用することで向上するが、高効率の家電や電気自動車の増加などでネオジム磁石の需要が急増している。また、レアアースは特定の国への依存度が高く、供給リスクもある。こうした状況からレアアースの使用量を減らした強力な磁石が求められている。
強磁性窒化鉄系ボンド磁石は、「強磁性窒化鉄」と「サマリウム鉄窒素」を組み合わせて作られている。両方とも非常に強い磁力を持つ磁石成分だが、通常、異なる磁石成分を混ぜると磁石としての特性が損なわれることが多い。しかし、今回、独自の技術でこれらを一体化し、単一の材料のように機能する磁石を作ることに成功したという。
この成果について、9月24~27日開催の第48回日本磁気学会学術講演会で発表するほか、10月29~31日に幕張メッセで開催される「34th FINETECH JAPAN」に出展する。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
強磁性窒化鉄系ボンド磁石を開発
共同通信PRワイヤー / 2024年9月18日 11時0分
-
産総研など、ポストネオジム磁石候補の高性能化を実現する技術を開発
マイナビニュース / 2024年9月12日 15時8分
-
サマリウム-鉄-窒素(Sm2Fe17N3)永久磁石の高密度化技術を開発
共同通信PRワイヤー / 2024年9月10日 14時0分
-
【名城大学】大野英男 東北大学総長特別顧問が名城大学特任教授に就任
Digital PR Platform / 2024年9月2日 14時5分
-
【名城大学】大野英男 東北大学総長特別顧問が名城大学特任教授に就任
@Press / 2024年9月2日 10時0分
ランキング
-
1任天堂も激怒「酷似ゲーム」会社が犯した痛恨失態 特許権侵害で訴訟され…出した"声明"にツッコミが殺到
東洋経済オンライン / 2024年9月25日 18時30分
-
2年金「月14万円」…手取り30万円労働者の「残酷すぎる老後」
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年9月24日 18時30分
-
3ワコール、英同業企業を買収 海外事業拡大へ販売力強化
共同通信 / 2024年9月26日 18時45分
-
4ソフトバンク、「医療AIに猛進」の知られざる内幕 孫社長が事業立ち上げを託したキーマンに直撃
東洋経済オンライン / 2024年9月27日 8時0分
-
5苦労して採った優秀人材が「合わない」とアッサリ離職……“採用の悲劇”を防ぐ2つのポイント
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月27日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください