あなたの1票が将来の名人を育てるかも!? 「公推協杯 全国若手落語家選手権」11月からスタート
OVO [オーヴォ] / 2024年10月16日 10時42分
最近、心から笑っていますか? もし、足りないと感じる方がいれば、日本の伝統的な話芸である落語に触れてみてはいかがでしょうか。少し時間をつくり、落語家の話を聞くだけで、「クスクス」「ゲラゲラ」と笑いが生まれ、心のサプリメントの一つになるのは間違いありません。
最近の落語観賞で、最も手軽なのは、インターネットの無料動画。ベテランから若手落語家までの芸をオンライン上で味わうことができます。ただ、落語の魅力を一番に感じられるのは、実際に会場に足を運び、生で落語を聞くことでしょう。
気軽にライブで聞ける落語会があります。しかも、東西の生きのいい若手落語家が競演し、その出来栄えについて、審査員のほかに、観客が票を持ち評価することができる、「公推協杯 全国若手落語家選手権」が11月からスタートします。あなたの1票が、落語界の将来の名人を育てるかも、そして、ライブに参加することで、気に入った若手落語家と出合い、「推し活」が始まるかも!?
▽「客席を楽しくした人」
3回目となる2024年度「公推協杯 全国若手落語家選手権」 (主催:共同通信社、助成:公益推進協会、協力:東京かわら版・関西演芸推進協議会、協賛:大和ハウス工業、日産自動車、森下仁丹、オーティコン補聴器、川根本町茶業振興協議会)は、入門15年以下で、真打ちと前座の間に当たる「二つ目」クラスの東西の落語家が対象。 全国約70の寄席や落語会運営者の推薦と自薦で選ばれた20人が、5人ずつに分かれ、東京・大阪で計4回の予選を行い、各回の1位4人が来年2月21日に開催される本選で、若手落語家の「頂上」を争うことになる。
本選でも、大賞(優勝)は審査員と観客の投票で決めるという参加型の落語会だ。大賞に輝いた落語家には賞金100万円が贈られる。今回、テレビ番組「笑点」の司会者でも知られる春風亭昇太(しゅんぷうてい・しょうた)さんが審査員長に就いたほか、前回大賞を受賞した落語立川流のホープで、来年の真打ち昇進が決まった立川吉笑(たてかわ・きっしょう)さんが案内役を務める。
昇太さんは「若手が出てこない業界は衰退する。注目の若手を探してもらっている選手権は落語界全体にとってありがたい」とした上で、想定する審査基準については「『客席を楽しくした人』に尽きる。笑いでも感動でもいいが、お客さんの心を動かした人」だと強調する。
▽「いつもの落語会のように楽しんで」
「公推協杯 全国若手落語家選手権」は、予選も本選も昇太さんら審査員のほか観客も投票で審査に参加できる。お気に入りの若手落語家を〝発見〟することができるかもしれない。ただ、昇太さんは、「審査する気持ちで見ないで。いつもの落語会のように楽しんで」と観客に望んでおり、「若手が一堂に会す。新しい発見があると思いますよ」と期待感を示した。
チケットは、東京開催の第1回、第3回、第4回の各予選(いずれも指定席)は前売り券2300円(当日券2800円)、第2回大阪予選(自由席)は前売り券2000円(当日券2500円)、本選(指定席)は前売り券3000円(当日券3500円)。公式ホームページやチラシの二次元コードから購入できる。
出場する落語家(敬称略)と大会日程は以下の通り。
【第1回予選・東京】11月10日(日)、シアター・アルファ東京
雷門音助(かみなりもん・おとすけ)、三遊亭青森(さんゆうてい・あおもり)、昔昔亭昇(せきせきてい・のぼる)、林家きよ彦(はやしや・きよひこ)、柳家小ふね(やなぎや・こふね)
【第2回予選・大阪】12月7日(土)、大阪・扇町ミュージアムキューブCUBE01
桂三実(かつら・さんみ)、笑福亭笑利(しょうふくてい・しょうり)、桂九ノ一(かつら・くのいち)、桂源太(かつら・げんた)、桂天吾(かつら・てんご)
<ゲスト審査員>林家竹丸(はやしや・たけまる) <案内役>大谷邦郎(おおたに・くにお)
【第3回予選・東京】2025年1月16日(木)、東京・伝承ホール
三遊亭ふう丈(さんゆうてい・ふうじょう)、三遊亭兼太郎(さんゆうてい・けんたろう)、柳亭信楽(りゅうてい・しがらき)、春風亭朝枝(しゅんぷうてい・ちょうし)、笑福亭茶光(しょうふくてい・さこう)
【第4回予選・東京】2025年2月4日(火)、東京・伝承ホール
桂竹千代(かつら・たけちよ)、春風亭昇羊(しゅんぷうてい・しょうよう)、春風亭一花(しゅんぷうてい・いちはな)、立川かしめ(たてかわ・かしめ)、三遊亭ごはんつぶ(さんゆうてい・ごはんつぶ)
【本選】2025年2月21日(金)、東京・伝承ホール
各予選の1位4人が出場
<客演・審査員長>春風亭昇太 <案内役>立川吉笑
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