色の秘密にせまる展覧会 印象派から現代アートへの展開を紹介

　年末年始、箱根に足を運ぶなら、ポーラ美術館(神奈川県箱根町)に立ち寄りたい。12月14日(土)から「色彩」をテーマに印象派から現代美術までを概観できる「カラーズ ― 色の秘密にせまる　印象派から現代アートへ」が開催される。会期は2025年5月18(日)日まで。

　私たちの周囲には空、街並み、生活用品の色などに加えて、10億色を超える色の再現力を持つといわれるモニターやスマホがある。写真や動画、パソコンなどを見る機会が圧倒的に増え、無意識のうちに現実の色より画面を通した「仮想の色」に慣れつつある。そこでこの展覧会では、近代から現代までの美術家たちが獲得してきた「色彩」とその表現に注目し、色彩論や色を表現する素材との関係にふれながら、色彩の役割についてあらためて考察する。

　初公開作品10点とともに、印象派から現代美術までの展開をダイナミックに紹介。絵の具の革新と色彩論の発達など、絵画の歴史も追うことができる。

　開館時間は9時～17時（入館は16時30分まで）。入館料（税込み）は大人2200円、大学・高校生1700円、中学生以下無料。障害者手帳所持者と付添者1人は1100円。