丸ノ内線でCBTCシステム導入 日本の地下鉄で初の無線式列車制御

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　東京メトロこと東京地下鉄（東京）は、日本で初めて無線式列車制御システム（CBTCシステム）を導入、12月7日から丸ノ内線の全線で使用を開始した。既存のシステムよりも列車間の間隔を短くすることができるようになるといい、高い遅延回復効果が得られることや、軌道回路に起因する輸送障害を減らすなど、運行の安定性向上が見込まれている。

　CBTCシステムは、“Communications-Based Train Control System”の頭文字。列車の安全・安定運行を制御するために、無線通信技術を利用する信号保安システムの一つだ。先行列車の位置などから後続列車が走行可能な位置を算出し、無線を介して後続列車に伝え、後続列車は自ら走行可能な速度を計算して運行を制御できるという。使用開始したのは、池袋駅～荻窪駅の24.2km、中野坂上駅～方南町駅の3.2kmの計27.4 km。