「切れ味抜群」の包丁広告が登場 大阪の金龍ラーメン しっぽ痕で新展開
OVO [オーヴォ] / 2025年1月17日 15時14分
「切れ味抜群 この先右折直進」。敷地からはみ出した立体看板の龍のしっぽが訴訟を受けて昨年切除された、大阪ミナミのラーメン店「金龍ラーメン」道頓堀店に、新たな広告が出現した。描かれた包丁型の矢印に従い600メートルほど歩くと、天下の台所・大阪を支えてきた調理道具の専門店街「千日前道具屋筋商店街」にたどり着く。広告主は、道具屋筋に店を構える地元の老舗包丁ブランド「堺一文字光秀」だ。
新たな「包丁広告」は、先代の創業者が堺一文字光秀の包丁を愛用していたという金龍ラーメンが、「しっぽ痕が残る店舗壁面を地域活性化に生かしたい」と、提案した。「話が持ち上がった最初は驚いたが、食の大阪だからこそ、できること。大阪がおもしろくなるならば、是非やってみようと決めた」(3代目の田中諒社長)。
ラーメン、たこ焼き、串揚げなど大阪グルメを味わえる店がずらりと並ぶ「くいだおれ」の道頓堀と、「通るだけで料理屋一軒が建つ」といわれる道具屋筋。インパクトのある広告には、訪れた人にダイナミックな食文化の発信地であるミナミをまるごと知ってほしいという強い願いがこもる。
金龍ラーメンは今回のコラボレーションを機に、堺一文字光秀の包丁30丁を購入し、全5店舗で刷新。広告が掲げられた16日、道頓堀店では、さっそく調理スタッフが新品の包丁でできたてのチャーシューをカット。「切れ味抜群です!」と笑顔を見せた。
堺一文字光秀は1953年に道具屋筋で創業。3代目の田中諒社長は昨年、2000種を超える包丁をそろえる店舗の2階にコミュニティースペース「ICHITOI(イチトイ)」を開き、包丁研ぎ教室などのほか、食文化に関わるさまざまな人・モノ・ことをつなぐイベントやワークショップを開催している。
金龍ラーメン道頓堀店は、巨大な龍の顔や胴体が建物に埋め込まれた立体看板が目印の人気店。側面から飛び出したしっぽが土地の境界を越えているとして訴訟が起き、昨年8月に切除した。残った龍の目に涙が付けられ、近くのカニ料理店にある立体看板のはさみ部分に切られたしっぽが挟み込まれたことで話題を呼んだ。
カニにしっぽを切られて涙を流した龍が、今度は、道具屋筋と結ぶ町の活性化に一役買う。カニ料理店での挟み込みを昨秋で終えたしっぽは現在、金龍ラーメン本店で大切に保管されているといい、しっぽを活用した第3弾の展開も待ち望まれている。
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