パラスポーツを応援する1万人の想いが寄付に! 「香取慎吾NFTアートチャリティプロジェクト」寄付贈呈式レポート
パラサポWEB / 2022年8月24日 9時11分
公益財団法人日本財団パラスポーツサポートセンター(以下、パラサポ)は8月23日、「香取慎吾NFTアートチャリティプロジェクト」寄付贈呈式を開催した。
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「香取慎吾NFTアートチャリティプロジェクト」は、パラサポのスペシャルサポーター、国際パラリンピック委員会(以下、IPC)特別親善大使の香取慎吾さんがパラスポーツ支援の全額寄付チャリティ企画として実施したプロジェクト。香取さんとパラスポーツをつなぐ出発点となった、2015年にパラサポのエントランスに「i enjoy !」をテーマに描いた壁画を、ブロックチェーン技術を活用し“NFTアート”として、プロジェクト参加者に付与する仕組みで、東京2020パラリンピック閉会式翌日の2021年9月6日に1点3,900円の寄付・限定1万点として参加者を募集し、1日で完売した。
贈呈式には、香取慎吾さん、アンドリュー・パーソンズIPC会長、マイク・ピーターズ同CEO、パラリンピック競技団体を代表して櫻井誠一日本パラ水泳連盟参与、東京2020パラリンピック金メダリストの里見紗李奈選手と冬季大会メダリストで夏冬パラリンピアンの太田渉子選手が登壇した。
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▼登壇者のコメントは以下の通り
日本財団パラスポーツサポートセンタースペシャルサポーター国際パラリンピック委員会特別親善大使
香取慎吾さん
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「2021年に行われた東京2020パラリンピックから1年。東京パラリンピックにはたくさんの笑顔と感動をもらいました。東京パラリンピックは終わりではなく、はじまりだと僕は思っています。僕が描いた壁画がきっかけとなり、1万人の方々がパラスポーツを応援する気持ちを寄付という形で賛同いただきました。とても感謝しています。2年後には、パリ2024大会も迫っています。僕はパラリンピック、パラスポーツにたくさんの新しい気持ち、感動、笑顔をもらいました。これからも、ひとりでも多くの方に一緒に応援してもらいたい、パラスポーツを楽しんでもらいたいなという気持ちでいっぱいです」
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国際パラリンピック委員会
アンドリュー・パーソンズ会長
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「東京2020パラリンピックの閉幕から1年後に再び東京に戻ってくることができ、大変うれしく思います。今週は日本や東京で大勢の方々に感謝を伝える1週間です。日本国民、日本の社会には、日本も含め全世界がパンデミックで困難な状況に置かれているにも関わらず、パラリンピック大会およびパラリンピックムーブメントをご支援いただき、ありがとうございました。パラリンピアンの皆様も、IPC、大会組織委員会、東京都、日本政府、日本パラリンピック委員会(JPC)を信じ、必ず安全かつ思い出に残る大会を開催できると信じてくださったことに感謝申し上げます。そして、この特別な場をお借りして、香取慎吾さんのお心遣いとやさしさにお礼を言わせてください。彼はどうやってパラリンピック競技やパラリンピック選手をサポートしようかと常に考えています。ですから、彼の主導で、彼のアート作品からプロジェクトが生まれたことは素晴らしいことです。寄付してくださった1万人の方々にも感謝を伝えたいです。私は東京パラリンピックの終盤に、日本国民一人ひとりに直接感謝を申し上げたいと言いました。今日も同じ気持ちです。寄付をしてくださった1万人一人ひとりに、直接感謝したいです。もちろんそれは、叶いませんが、あらためて香取さん、いつもはファーストネームでシンゴと呼ぶんですけれども、日本式で『香取さんアリガトウゴザイマス』。IPCはいただいた寄付を大事に使わせていただき、アスリートのサポートなどに充て、最善を尽くします」
日本パラ水泳連盟参与・ハイパフォーマンスディレクター
櫻井誠一さん
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「パラリンピックの競技団体を代表し、お礼を申し上げたいと思います。今回、香取さんから心温まる寄付をいただき、心から感謝しております。実は、この週末、パラ水泳のジュニアキャンプを行いました。そこで、子どもたちに「去年のパラリンピック見た?」と聞いたら、皆、「見たけれど、現場で実際の競技を見ることができずに残念だった」と言うんです。その言葉を聞き、もっと我々が主催する大会で、アスリートの高いパフォーマンスを見せたいと思いました。そういった活動をするためには、さまざまな支援が必要です。未来を担う子どもたちが障がいを乗り越え、自分の生きる道を作っていく。いただいた寄付がそんな活動の支えになると確信しています」
東京2020パラリンピック7位入賞(テコンドー)
バンクーバー2010冬季パラリンピック銀メダリスト(クロスカントリースキー)
トリノ2006冬季パラリンピック銅メダリスト(バイアスロン)
太田渉子選手
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「このチャリティプロジェクトを通して、香取慎吾さんをはじめ、たくさんの方々にパラスポーツをご支援いただきまして、心からありがとうございます。1年前、無観客での困難の中での大会でしたが、日本中、そして世界中の方々に応援をいただいて、勇気とパワーをいただきました。これからは、皆様からいただきました、そのご恩を、夏冬のパラスポーツの発展のため、そして子どもたちの笑顔のため、微力ながら尽力していきたいと思っております。これからも、皆様の温かいご支援、ご声援をいただけると大変嬉しいです。本日はどうもありがとうございました」
東京2020パラリンピック金メダリスト(バドミントン)
里見紗李奈選手
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「パラアスリートは皆さんの応援や支援があって競技を続けることができています。今回、香取さんからいただいた寄付金は、パラアスリートが世界で活躍するための大きな活動支援となります。私は、ちょうど1年前の東京2020パラリンピックでシングルス、ダブルスともに優勝することができました。私が優勝して強く感じたことは、私ひとりの力だけではなく、家族や仲間、ファンの方々の応援があり、ともに獲得できた金メダルだということです。今回、香取さんからいただいた寄付金がアスリートの活動の幅を増やし、ファンを増やし、私がパラリンピックで感じたとき以上に、パラスポーツが広まっていくきっかけになると思っています。そのようにパラスポーツが広がっていく未来が、私は今からすごく楽しみです。本当にありがとうございました」
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日本財団パラスポーツサポートセンター 山脇康会長
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「私どもパラサポは、2015年11月、この日本財団ビル4階に、パラリンピック競技団体らとパラサポとの共同オフィスをオープンしました。その際、そのエントランスにパラサポのキーメッセージである「i enjoy !」をテーマとした素晴らしい記念壁画を香取さんに描いていただきました。 この壁画は、毎日、皆さんを温かく迎えて、すごいエネルギーを与え続けています。 東京大会は新型コロナパンデミックの影響により、1年延期され誰も経験したことのない状況の中で開催されました。それでもアスリートたちは困難な状況の中、想像を超えるパフォーマンスと心に残るメッセージを発信してくれました。 それを目の当たりにした香取さんが、「この感動を2021年だけで終わらせたくない」との想いから、「NFTアートチャリティプロジェクト」を企画し、実行してくださいました。本日、香取さんとご参加いただいた1万人の皆さんの想いを込めたご寄付を頂戴することとなりました。改めて心より厚く御礼を申し上げます」
贈呈式後は……
競技団体を代表して贈呈式に参加した日本パラ水泳連盟の櫻井さんは「東京パラが終わり、色んな支援が細くなっている中、香取さんらが支援をしてくれたことが本当に、心強い。またがんばろうという気持ちになった」とコメント。「メディアの方も多く、緊張した」と明かした太田選手は「香取さんとは初めてお話させていただいたが、すごく気さくな方だった。アスリートのためにチャリティを企画してくださり感謝している。東京大会から1年が経ち、パリ大会も近づいているが、日本でも冬のオリパラが開催できるよう、自分にできることをコツコツとやっていきたい」と気持ちを新たにしたようだ。
1年前、東京パラリンピックのバドミントン競技で単複二冠を達成した里見選手も、「皆さんの前でお話するのは緊張したが、香取さんも笑顔で見守ってくれた。贅沢な時間だった」と振り返り、「香取さんは記者会見で『次は何をしようか、まだ考えていない』と言っていたが、私としてはパラスポーツと関わってくれていることだけでありがたい。私以外にも、香取さんの存在が力になっているアスリートがたくさんいる。これからも関わり続けてもらえたらうれしいなと思っています」と話した。
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記者会見の質疑応答で今の気持ちを聞かれ「今日は『ありがとう』をいっぱいもらっちゃいました。早くSNSで(チャリティに賛同してくれた1万人の方たちに対し)『皆さんありがとう』と伝えたい」と話した香取さんは贈呈式の後、この日の登壇者とさっそく自撮り。撮影した写真をすぐにSNSに投稿し、東京パラリンピックを懐かしむファンらに話題を提供した。
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続いてIPCパーソンズ会長らは競技団体の共同オフィスを回り、各団体のスタッフと交流。香取さんは車いすバスケットボールのブースで「東京パラリンピック盛り上がりましたね」と声をかけ、車いすテニスのブースでは東京パラリンピック金メダルの国枝慎吾選手も同じシンゴという名前だという話題になり、「僕にとってもヒーローです」と笑顔で話していた。
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寄付金3,900万円は全額パラサポに寄付され、パラサポを通じ、以下のとおりIPCおよび国内のパラリンピック競技団体の活動に活用される。
Ⅰ)
寄付先:国際パラリンピック委員会(IPC)
金額: 約10万ユーロ(約1,400万円)
使途:アスリートのサポートやパラリンピック、パラスポーツの振興
Ⅱ)
寄付先:東京2020、北京2022冬季パラリンピックの正式競技団体のうち、申請のあった競技団体対象
金額:約2,500万円
使途:国内のパラスポーツ普及支援を目的に、パラリンピック競技団体が実施する大会・イベントの運営支援
text & photo by parasapo
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