日本初! 「パラバドミントン世界選手権」開催記者会見レポート
パラサポWEB / 2022年9月26日 6時45分
9月22日、東京都江戸川区のパラバドミントン専用体育館、ヒューリック西葛西体育館で「ヒューリック・ダイハツ BWFパラバドミントン世界選手権2022 開催記者会見」が行われた。
東京大会後初の世界選手権パラバドミントン世界選手権は2年に1度開催される世界最高峰の大会であり、今回が日本初開催。そして東京大会以降、日本でパラリンピック競技の世界選手権が行われるのも初めてだ。「決して狙ったわけではないが、このタイミングで開催すること自体がパラリンピック後の発信のいい機会」と日本パラバドミントン連盟の平野一美理事長は説明する。
11月1日から、東京2020パラリンピック会場と同じ国立代々木競技場第一体育館で始まる今大会には、世界の47ヵ国、232選手が参加予定(9月20日時点)。新型コロナウイルス感染症の影響で強豪・中国の参加は未定だが、東京パラリンピック後、最もハイレベルな熱い戦いが見られることは間違いない。
今年の世界ツアーでシングルス負けなしの梶原大暉主催者である日本パラバドミントン連盟の平野理事長は「今年開催されている12の世界大会で一番グレードが高く、パリ大会に向けて重要な大会。ぜひ選手たちのプレーを間近で見て」とアピールした。
なお、今大会で獲得するポイントは、パリ2024パラリンピックに向けたレースには含まれないが、ポイントを獲得してランキングを上げておけば、レースがスタートしたときに、シード権などでその後のポイント獲得が有利になるという。
東京大会のレガシーになる東京2020パラリンピックで2個の金メダルを獲得した“パラバドミントンの広告塔”里見紗李奈
会見では世界バドミントン連盟のポール・エリック・ホイヤー会長から寄せられたビデオメッセージも上映された。
「とくに今年は新型コロナウイルス感染症による混乱後、再び開催できる意義深い年。注目度の高いインベントにパラバドミントン界は興奮していることと思う。東京は、パラリンピックでパラバドミントンが初めて正式種目として採用された特別な地です。その会場に再び集結し、東京パラリンピックのレガシーを引き継ぎ、パリ2024パラリンピックへ向けての旅が始まります」と語り、世界から多くの選手が集まり、大会が成功することに期待を寄せた。
また、2017年からスロープをつけるなど改修した体育館を日本パラバドミントン連盟に提供している、ヒューリックの前田隆也代表取締役社長、ヒューリックとともに今大会に協賛するダイハツ工業の武田裕介取締役営業CS本部長、大会のオフィシャルサプライヤーとして用具提供などを行うヨネックスの米山修一常務取締役も登壇した。
また、選手代表として今大会に出場する3選手があいさつした。
世界選手権への強い思いを語った藤原大輔▼東京2020パラリンピック 女子シングルス・女子ダブルス金メダル 里見紗李奈(WH1)
「東京大会と同じ会場、有観客で行われることを嬉しく思っています。子どもたちが応援に来てくれると聞いています。子どもたちはもちろん、応援に来てくださる人たちの心を少しでも動かすようなプレーができるよう、チーム一丸となって頑張っていきたいと思います。私個人としては、シングルスダブルスどちらも金メダルを獲得できるように頑張ります」
▼東京2020パラリンピック 男子シングルス金メダル、男子ダブルス銅メダル 梶原大暉(WH2)
「個人的には、前回の世界選手権で悔しい結果に終わったので、シングルスダブルスともに優勝できるよう、全力でプレーをしたいと思っています。日本チーム全体としては、見ていただく方に勇気や希望を与えられるようなプレーをしたいと思います。応援よろしくお願いします」
▼東京2020パラリンピック 男子シングルス4位、混合ダブルス銅メダル 藤原大輔(SL3)
「昨年の東京パラリンピックでメダルを獲得できたのは嬉しいことでしたが、やはり表彰台に立っても自分の国の国歌が流れないことが悔しくて、そのときのことをよく覚えています。バドミントンで国歌が流れるのは、パラリンピックと世界選手権だけです。ここ最近、自分のクラスではインドの国歌ばかり聞いているので、今年こそ日本の表彰台の一番上に立って日本の国歌を流したいなと思っています。
今年は久しぶりの有観客ということで、東京パラリンピックで観に来たいと思っても来られなかった人たちに、いいプレーを見せられるように頑張りたいと思います」
メダルラッシュの可能性もパラバドミントン日本代表の草井篤監督は「東京パラリンピックで金メダルを獲得した梶原、里見、山崎の3人を軸に、それ以外の選手もメダルを獲れる可能性は十分にある。(世界では)新しい選手も複数エントリーしているが、まだまだ日本代表の方が優位で勝てる要素が大きいと思う」と自信をのぞかせた。
肩を痛めないようにクリアの打ち方を変えているという山崎悠麻。東京大会から1年が経ち「パラバドミントンの知名度が上がったと思う」また、終了後の取材に応じた東京2020パラリンピック・女子ダブルスで金メダル、女子シングルス銅メダルの山崎悠麻(WH2)は「パラリンピックのダブルスでも(2人の)ローテーションを見せたが、今回は攻撃的なローテーションを使えるところまで持っていけたらいいなと思います。また、シングルスのWH2クラスも新しい選手が入り、雰囲気が変わった。金メダルを獲れるように頑張りたいです」と笑顔で話した。
上記4選手を含めた日本代表選手は公開練習で汗を流した。
中村海斗(SL4) 藤野遼(SL4) 今井大湧(SU5) 豊田まみ子(SU5) ⻲山楓(SU5) 畠山洋平(SH6)その他、杉野明子(SU5)、⻑島理(WH1)、 ⻄村啓汰(WH1)、村山浩(WH2)、松本卓⺒(WH2)、伊藤則子(SL3)も出場権を獲得している。
■⼤会名称:
ヒューリック・ダイハツ BWFパラバドミントン世界選⼿権2022
■スケジュール:
11⽉1⽇(⽕)~4⽇(金):予選リーグ
11⽉5⽇(土):決勝トーナメント
11⽉6⽇(⽇):決勝・表彰式
※⼊場・観戦無料
■大会公式URL:https://jpbf.jp/pbwc2022/
■会場:
国⽴代々⽊競技場第⼀体育館
ヒューリック・ダイハツ BWFパラバドミントン世界選手権2022 開催記者会見text by Asuka Senaga
photo by X-1
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
平野美宇「相手は凡ミスがなかった」中国の陳幸同に0―3で敗れ脱帽 4強逃す…WTTファイナル
スポーツ報知 / 2024年11月22日 16時43分
-
パリパラリンピック金メダル里見選手 「感動と感激を得た」 地元八街市が表彰
チバテレ+プラス / 2024年11月15日 17時42分
-
パリ後初の公式戦! フレッシュな選手が躍動した、日本開催のパラバドミントン国際大会
パラサポWEB / 2024年10月31日 6時32分
-
愛知・名古屋2026 2年前イベント(尾張一宮駅前ビル会場)にパラリンピアンの伊藤則子さんの登壇が追加決定しました!
PR TIMES / 2024年10月29日 16時45分
-
梶原、里見が単複2冠 パラバドミントン国際大会
共同通信 / 2024年10月27日 18時6分
ランキング
-
1「私は重い不安障害とADHDを患っている」 女子フィギュアで輝く裏で…人知れぬ葛藤を抱えて立つリンク
THE ANSWER / 2024年11月23日 8時13分
-
2侍ジャパンは2次ラウンド2連勝、決勝進出の条件は…23日昼の試合結果で決定の可能性も
読売新聞 / 2024年11月23日 0時20分
-
3【侍ジャパン】ベネズエラに逆転勝利で無傷の7連勝&国際大会26連勝 2大会連続決勝に大きく前進 牧が決勝満塁弾など13安打9得点
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月22日 23時2分
-
4「大谷翔平は永久MVP」元メジャーリーガーが断言 二刀流続ければ敵なし!
東スポWEB / 2024年11月23日 11時4分
-
5プレミア12で連覇狙う日本が決勝進出 台湾と決勝戦 米国がベネズエラとの激闘制す…ナイターの台湾戦待たずして
スポーツ報知 / 2024年11月23日 15時18分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください