蜷川実花氏が撮りおろし! 東京パラリンピックのメダル候補たち
パラサポWEB / 2021年8月24日 8時0分
2021年8月24日、1年の延期を経て、とうとう東京2020パラリンピックが開幕する。このタイミングで、写真家・映画監督の蜷川実花氏がクリエイティヴ・ディレクションするパラスポーツと未来を突き動かすグラフィックマガジン『GO Journal』(ゴー・ジャーナル)の最新号ISSUE05が発刊された。
蜷川氏が「精神の美しさ、強さに向き合うためのアプローチ」として撮影したアスリートたち2017年11月に日本財団パラリンピックサポートセンター主催で創刊したフリーマガジン『GO Journal』(ゴー・ジャーナル)創刊記念イベントに登壇した蜷川氏は、リオ2016パラリンピックへ解説の仕事で現地に足を運んだ際、空港で出会った陸上競技の辻沙絵に「写真を撮らせてください」と声をかけたエピソードを話していた。その出会いから2021年までに、辻沙絵、山本篤、一ノ瀬メイ、山田拓朗、藤本聰、鳥海連志、秦由加子、中西麻耶、池透暢、計9名のパラアスリートを撮影し、競技中とは別の角度からパラアスリート強さと美しさの光り輝く瞬間を共有してきた。最新号となるISSUE 05を含めると5年間で5号、計10万部が発行されており、A3タブロイド判で魅せる写真の迫力は、フリーマガジンとしては規格外のスケールだ。
↓創刊記念イベントの書き起こし記事はこちらから
蜷川実花氏、リオの空港で「いきなりナンパした」義手のアスリート・辻沙絵選手との“運命の出会い”を語る https://www.parasapo.tokyo/topics/3918制作には、蜷川氏の活動に賛同したムラカミカイエ氏ら日本のトップクリエイターが参加している。また、ピアニストの辻井伸行氏(ISSUE03)やロボット研究者の吉藤オリィ氏(ISSUE04)のインタビューなども掲載されており、スポーツに興味がない人でも、アートやファッション、カルチャーといった切り口から読み応えのある一冊となっている。
気になる最新号のコンテンツは?最新号の表紙を飾るのは、蜷川氏が撮り下ろした陸上競技の中西麻耶と車いすラグビーの池透暢。どちらも東京パラリンピックでメダル獲得の期待がかかる日本代表選手だ。GO Journalは圧倒的な写真のインパクトともに、アスリートが語る“自分らしさ”に迫るインタビューも読みごたえがある。4度目のパラリンピックを迎える中西は、コロナ禍の1年を振り返りながら陸上競技に向き合う気持ちを、池はキャプテンとして臨む東京大会、父として世界に挑戦する想いを語っている。
日本代表選手団の旗手を務める卓球の岩渕幸洋(撮影:Gottingham)は、自身の障がいを感じてもらえるようデザインされた岩渕選手モデルの卓球台『PARA PINGPON TABLE』(第66回カンヌライオンズにて金賞を受賞)とともに登場。「身体の使い方や力の入れ方が、それまでやっていた健常の選手たちとまったく違うんですよ。タイミングやコース、球威、どれも読みづらくて、こんな打ち方があるのかと衝撃を受けました」とパラ卓球の魅力を伝えている。
東京パラリンピックは、中西が出場予定の陸上競技・女子走幅跳びT64決勝が8月28日(土)、池の車いすラグビーは8月25日(水)が初戦のフランス戦、卓球も8月25日(水)から予選が始まり、岩渕のクラス9は8月28日(土)に準決勝と決勝があるので、ぜひ選手たちの活躍と合わせて本誌もチェックしておきたい。
最新号のカルチャーページは、世界初のパラリンピック公式ゲーム『The Pegasus Dream Tour』の制作指揮を務めたゲームクリエイター、田畑端氏が登場。「競技の“競技らしさ”と、ゲームで省略される部分をどうやって両立するのか。そのうえで、競技のもっている面白さや、高度さをどのように伝えていけばいいのか」という難問に立ち向かった開発秘話を打ち明けている。
『GO Journal』公式サイトでもすべてのインタビューを読むことができるので、まずはWEBにアクセスしてみるのも良いだろう。配布が終わってしまったバックナンバーもWEB版では読むことができる。 GO Journal 公式サイト|https://www.parasapo.tokyo/gojournal/
※英語ページは順次公開予定
8月25日からは、2週間限定で東京メトロ各駅にポスターが掲出されるので、アスリートの活躍と合わせてこちらもチェックしたい 海を越えてUKでもパラリンピック発祥の地でもあるロンドンのトランスポートハブといわれるキングスクロス駅Lower Stable Streetに沿って配置されている10点のライトボックスにて、最新号のビジュアルを含むアスリート8名の写真を9月30日まで展示している。
GO Journal配布場所ミュージアムショップ NADiff BAITEN、NADiff a/p/a/r/t、NADiff Modern、gallery5、NADiff Contemporary、Meets by NADiff、Contrepoint
※いずれもなくなり次第配布終了
※希望者はGO Journal公式サイトより取り寄せも可(送料は希望者負担)
※全国1,000館の公共図書館および大学図書館へもお届けしています。配架については最寄りの図書館へお問い合わせください。
最終更新日:2021年8月24日主催:日本財団パラリンピックサポートセンター
クリエイティヴ・ディレクター:蜷川実花
クリエイティヴ・アドヴァイザー:ムラカミカイエ
デザイン:町口景
編集ディレクション:川田洋平
編集:株式会社 MATOI PUBLISHING / QUOTATION 編集部
制作管理:有限会社ラッキースター
企画協力:池田ケン
協賛:株式会社ブリヂストン、キヤノン株式会社、大日本印刷株式会社、東京地下鉄株式会社
text & photo by Parasapo
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