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東京パラリンピックで飛躍! パリ大会の注目選手は?

パラサポWEB / 2021年9月16日 21時9分

自国開催の東京2020パラリンピックで躍進し、存在感を見せた日本勢。ベテランはもちろんのこと、若手や初出場の選手も、世界で戦うポテンシャルを示した。例年より1年間隔が短い次のパリ大会に向け、今後の活躍がますます期待されるニュージェネレーションズを紹介したい。 ※選手の年齢は2021年9月16日現在のものです。

バドミントン・梶原大暉
梶原大暉(写真右) photo by Jun Tsukida

福岡から東京に上京したのが今年1月。トレーニングにいっそう励み強靭な上半身を作り上げた。その成果もあり、パラリンピックでは車いすを操作するスピードだけでなく、60分間、走り続けられるスタミナが光った。男子シングルス(WH2)ではベテランたちを連破し金メダル、男子ダブルスでも銅メダルを獲得。(2001年11月生まれの19歳)

車いすバスケットボール・鳥海連志
鳥海連志(写真左から2人目) photo by Takashi Okui

リオ大会ではセカンドラインナップだったスピードスター。東京大会では、鍛え上げたスピードと巧みなチェアワーク、40分間全力で走り切れる体力を駆使して得点、リバウンド、アシストと攻守すべてで活躍し、銀メダル獲得に貢献。今大会での活躍が評価され、国際バスケットボール連盟の男子MVPにも選出された。(1999年2月生まれの22歳)

水泳・山田美幸
山田美幸 photo by Takashi Okui

競技初日、100m背泳ぎ(S2)に出場。今大会日本勢メダル第一号&日本代表選手団最年少(14歳)で銀メダルを手にし、脚光を浴びた。推進力のあるキックに加えて「水泳が大好きで、その大好きな水泳でてっぺんを獲りたい“欲深さ”」がストロングポイント。将来の夢は外交官。今後は受験勉強も忙しくなるというが、パリ大会では50m背泳ぎで金メダルを狙う。(2006年9月生まれの15歳)

陸上競技・大島健吾
大島健吾 photo by Kyodo

2018年3月に初めて競技用義足で走り、初めて全日本チャンピオンになったのは2020年9月。成長著しい大島(T64)は、ユニバーサルリレーで3位になり、今大会で義足選手としては日本勢唯一のメダリストになった。強者揃いの100mでは決勝進出ならなかったが、200mでは自己ベストの走りで8位入賞。だが、本人に嬉しさはなく「見返してやる」と次に向けて燃えている。(2000年1月生まれの21歳)

柔道・小川和紗
小川和紗 photo by Kyodo

身長151cmと小柄な体格ながら女子70kg級に出場し、この階級では初となる銅メダルをもたらした。身長差を逆に利用した思い切りの良い担ぎ技が持ち味だが、投げ技から寝技へのつなぎも速く、チャンスを逃さない嗅覚も持ち合わせている。パリ大会では金メダルを目指す。(1997年2月生まれの24歳)

ゴールボール・萩原紀佳
萩原紀佳 photo by Jun Tsukida

東京大会で日本女子チーム合計33点のうち25得点を挙げ、銅メダルの獲得に貢献。音の静かなグラウンダーが武器。狙ったポイントを射抜くコントロール力はチーム随一といえる。ディフェンス面での安定感が向上している点も、期待を集めているポイントだ。パラリンピックの舞台を経験したことで、メンタル面での成長も果たしているはずだ。(2001年3月生まれの20歳)

カヌー・小松沙季
小松沙季 photo by Takashi Okui

2021年3月に本格的にパラカヌーを始め、わずか3ヵ月で東京大会の内定をつかんだ超新星。バレーボール「Vリーグ」2部のブレス浜松の元選手で、アスリートならではの強靭な心身を持ち、パリ向けて期待される存在だ。左手の握力は弱いながらも東京大会(VL2/準決勝敗退)ではパワーを感じさせるストロークを見せた。(1994年10月生まれの26歳)

text by TEAM A

key visual by Jun Tsukida

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