【PLAYBACK Beijing】写真で振り返る北京冬季パラリンピックの名場面
パラサポWEB / 2022年4月1日 17時21分
3月4日から10日間にわたって行われた北京冬季パラリンピック。新型コロナウイルス感染症の流行に加え、開幕後もロシアのウクライナ侵攻が続いた。
そんな中、日本代表選手団が7個のメダル(金4、銀1、銅2)を獲得する奮闘を見せたほか、地元・中国が金メダル18個の大躍進。渦中のウクライナもメダル獲得ランキング2位になった。
さまざまな出来事があった大会で、記憶に残るシーンを写真で振り返る。
開会式のクライマックスでもある聖火点灯。視覚障がいのある元陸上競技選手がトーチの設置を試みるが、聖火台にある差し込み口をなかなか見つけられない。手探りで差込口を見つけて設置すると大きな拍手がわき起こった。
photo by AFLO SPORT前回の平昌大会に初出場し大回転(男子座位)で金メダルを獲得したノルウェーのイェスペル・ペデルセン。今大会では5種目中4種目で金メダルを手にし、他の選手を圧倒した。22歳。
photo by Getty Images Sport開会式には2日に中国入りしたばかりのウクライナ選手団の入場行進に世界が注目した。車いすに乗るウクライナ・パラリンピック委員会のワレーリイ・シシュケービチ会長は、左拳を突き上げて世界平和を訴えた。
photo by AFLO SPORT今大会を最後に第一線を退くことを表明していた、カナダの英雄、ブライアン・マキーバーはクロスカントリースキーの男子視覚障がいクラスで3個の金メダルを獲得した。金メダルは通算16個。バンクーバー大会ではオリンピック・パラリンピックの両方で代表になった。
photo by AFLO SPORT photo by AFLO SPORT「戦うのではない。競い合うのだ」。開会式で挨拶に立ったアンドリュー・パーソンズIPC(国際パラリンピック委員会)会長はロシアのウクライナ侵攻に触れ、力強いメッセージを発信。「21世紀は、戦争と憎しみの時代ではない」と語り、スピーチの最後に両手拳を握って「PEACE!」と絶叫した。
photo by AFLO SPORT競技初日の5日、ウクライナのベテラン、グリゴリー・ボブチンスキーがバイアスロン男子6kmの男子立位でウクライナ勢第一号となる金メダルを獲得。11位でゴールした日本代表の佐藤圭一は互いの健闘をたたえ合った。
photo by AFLO SPORTスノーボードのバンクドスラローム。青いヘルメットに、鼻を赤く塗り、左右の頬に3本のひげを描いた姿で登場したのは田渕伸司。日本勢の悪い流れを断ち切ろうとしたチームメートに落書きされて「ドラえもん」に。
クロスカントリースキーのスプリントで金メダル! オーストリアのカリーナ・エドリンガー(写真左)はガイド、そして盲導犬のライリーとともに表彰台の中央に。ライリーはメダリスト3組が収まった記念撮影にも参加し、話題になった。
カリーナ・エドリンガー(オーストリア)photo by AFLO SPORTクロスカントリースキー男子20㎞クラシカルで川除大輝が金メダルを獲得。バンクーバー大会と平昌大会の金メダリストで、1998年長野大会から北京大会まで7大会連続出場したレジェンド新田佳浩は7位。レジェンドから新エースへバトンをつなぎ、ゴール後に倒れ込んだ。
photo by AFLO SPORTスノーボードクロスの男子上肢障がいクラスは中国代表の紀立家(写真中央)、王鵬耀(写真左)、朱永鋼がそれぞれ金、銀、銅メダルを獲得し、表彰台を独占。これまで国際舞台で目立った活躍がなかっただけに、各国は驚きを隠せなかった。
photo by REUTERS/AFLOパラリンピック初出場の岩本美歌はクロスカントリースキーの女子立位で予選敗退。ゴール後、倒れ込んで悔し涙を流した。日本代表選手団最年少の18歳。
photo by AFLO SPORT競技初日の3月5日。バイアスロンの男子6kmが行われ視覚障がいクラスでウクライナ勢が表彰台を独占。世界に向けて存在感をアピールしたが、メダルセレモニーでの選手たちの表情は硬かった。
photo by AFLO SPORTアルペンスキーのスーパー大回転(男子座位)で森井大輝が5大会連続メダルとなる銅メダルを獲得。IPC理事になり、初めてパラリンピックを迎えたパラリンピアンのマセソン美季さんがメダルプレゼンターを務めた。マセソンは、森井が17歳のとき「どうしたらパラリンピックに出場できるか」尋ねた相手でもある。
photo by Getty Images Sport photo by AFLO SPORTアルペンスキーの大回転(女子座位)で村岡桃佳が今大会3個目の金メダルに輝いた。1回目2位から2回目は攻めの滑りで大差をつけてトップに。2018年の平昌大会に続く、連覇を達成し、涙をにじませた。
氷上の格闘技・アイスホッケーは決勝でアメリカがカナダを5対0で下し、金メダルを獲得。大会を通じて前評判通りの圧倒的な力を見せつけ、2010年のバンクーバー大会、ソチ大会、ピョンチャン大会に続く優勝。4連覇を成し遂げた。
text by TEAM A
key visual by AFLO SPORT
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