丸山大輔 我慢と刺激でつかんだV

ParOn.(パーオン) / 2013年10月27日 18時31分

ユーティリティを有効に使い、勝利を手繰り寄せた丸山大輔 ブリヂストンオープン(2013)(最終日) 写真・村上航

ブリヂストンオープン(10月24~27日、千葉県・袖ケ浦カンツリークラブ 袖ケ浦コース、7119ヤード、パー71)

「勝てると思っていなかった。不思議です」

 2009年以来の通算3勝目に、丸山大輔はうれしさとともに安堵にも似た表情を浮かべた。

 最終日は出入りの激しいゴルフ。1番(パー4)でボギーもすぐに3番(パー4)で取り返すが、再び7番(パー4)でボギー。この時点で、トップを走る谷口徹に2打差をつけられていたが、8番(パー3)で左カラーから5メートルのバーディパットをねじ込むと「少し流れがきた」。9番(パー5)で2メートル、10番(パー4)で4メートルのバーディパットを決め、10番でボギーとした谷口に対し、逆に2打差でトップに立った。

「ドライバーに不安があったので、後半はほとんどユーティリティーを使いました。ボクが先にフェアウエーキープをして、谷口さんにプレッシャーをかけられたと思います。ドライバーを使うケースが少ないコースなので、相性がいいというかラッキーでした」

 バックナインはドライバーを使ったのが18番(パー5)だけ。一時は谷口と一騎打ちになったが、リードを奪ってからはスキを見せず、2位に3打差のVとなった。

「谷口さんからは『こんな楽な優勝ある?』なんていわれましたけど、これまでの勝利の中で一番苦しかった」

 今季は今大会前までに出場した17試合中、予選通過は半分以下の8試合。特に、9月のフジサンケイクラシックからアジアパシフィック パナソニックオープンまで、好きな大会で3試合連続予選落ちを喫したときは、

「ヤバいかもしれない」

と危機感を感じたという。

「今までドライバーに悩むことなんてなかったのですが、最近はすごく曲がるんです。一番の悩みです。今年成績が出ている大会(日本ゴルフツアー選手権10位、ダイヤモンドカップ15位)は、ドライバーをあまり使わなくていいコースなんです」

 自分の武器が武器でなくなった。それでも、

「常にやることは変えていない。しっかりトレーニングして、地道にやっていればいいことがあるんじゃないかと。(ランキング)下位にいても腐らずに、同い年の(野仲)茂や、同世代のみんなと励ましあいながらやってきました。アジアンツアーで一緒に行動している小林(正則)が、日本オープンで勝ったことも刺激になりましたね」

 これで賞金ランキングも68位から21位にジャンプアップ。来年度のWGC-ブリヂストンインビテーショナル(2014年7月31日~8月3日、ファイアーストーンCCサウスC)の出場権も獲得した。

「今年は賞金ランキング70位しか見ていなかったんでね。これで少しは攻撃的なゴルフもできるかな。今週はアイアンショットが完璧でした。ドライバーが少しよくなれば、後半ももう少し戦えると思います」

 この日は出身である地元の千葉県立泉高校ゴルフ部の仲間も応援に駆けつけ、握手攻めにあい、喜びを分かち合った。2006年は米ツアーでシード権を獲得した実力の持ち主。42歳だが、まだまだ老け込むつもりはない。

文・菅野雅裕

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