桑原克典 ベテランに若手のような笑顔が戻った!

ParOn.(パーオン) / 2013年11月7日 19時45分

6バーディ、2ボギーの4アンダー。トップと2打差の4位タイと好スタートを決めた桑原克典 HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦(2013)(1日目) 写真・佐々木啓

HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦(11月7~10日、茨城県・美浦GC、6953ヤード、パー71)

 10月のチャレンジツアー、HEIWA・PGM Challenge IIIに優勝して出場権をもぎとった、ツアー通算2勝、44歳の桑原克典が、首位と2打差の4アンダーをたたき出した。

「チャレンジツアーとかQTとかを戦っているといろいろありますよ。最初は、レギュラーではなく、こういうところでやっている自分に『なぜ?』と思ったこともありました。苦しい思いをしたからこそのスコアですね」

 感慨深げに語った桑原だが、シードを失ってから、チャレンジツアーにフル参戦するのは今年が初めてだった。レギュラーツアーの環境に慣れた桑原にとって、チャレンジはさまざまな面で想定外だった。

「朝の練習は30球だけで、しかも有料なんです。ラウンド後も60球まで。しかも練習ボールも……。どのクラブでどのボールを打つか。ドライバーはいいボールにしようとかいろいろ考えましたよ。原点に戻った感じでした」

 そんな環境の中、若手やシード復活を目指す選手たちが形相を変えて戦っている場に踏み込んで、初めてツアーのありがたみが分かった。先週は3rdQTに臨み、初日は緊張もあって、出だし2ホールで5オーバーと最悪のスタートながら、なんとか最終QTに駒を進めた。そんな経験をフルに味わってきた男が自力で出場権を勝ち取って、初日4位タイに食い込んだ。

「久しぶりにゴルフをした気がしますよ。呪縛から放たれた感じでできました。本当に楽しかった。こういう場を提供してくれる大会側には感謝しないといけませんね。副賞の車(メルセデス・ベンツ G 550 ブラック)もすごいですよね! いい大会です!」

 若手プロのような笑顔で話す桑原は、昨年賞金王の藤田寛之と同学年だ。

「もう少し練習しに行ってきます!」

 最終組の一つ前の組で、暗くなりかけたコースに再び出て行った桑原。“60球”の縛りにとらわれることなく、思う存分練習できる喜びにあふれていた。

 一度レギュラーを離れたことによって、プロとしての原点を取り戻したベテラン桑原の顔がすがすがしかった。

文・高桑均

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