重永亜斗夢がトップ、宮里聖志は「浪人します」

ParOn.(パーオン) / 2013年12月10日 19時13分

通算17アンダーのトップタイでQTランキング1位を獲得した重永亜斗夢 写真・小内慎司

 男子ツアーの来季の出場権を持たない選手の出場優先順位を決めるファイナルクオリファイングトーナメントの最終日が、三重県の白山ヴィレッジGCクイーンC(7048ヤード、パー72)で行われた。上位になればなるほど、来季前半戦の出場試合数を確保できる。2012年実績だが、QT1位の選手は21試合中18試合に出場した。ただ、12月の寒い時期に開催され、予選ラウンド4日間、決勝ラウンド2日間の計6日間の長丁場。トーナメントの華やかさは一切なく、出場者全員が来季の職場確保へ躍起になる一発勝負の大会だ。

 その中で、最終日の18番をイーグル締めで通算17アンダーのトップタイ。QTランキング1位を獲得したのは重永亜斗夢。昨年のQTも3位で通過して、今季はレギュラーツアーに15試合出場している。

「今季レギュラーツアーでの1年は、シードは取れませんでしたが、とてもいい経験をさせてもらいましたし、思ったより賞金を稼げました。反省点は勝負どころでパットが入らなかったことでした。でも、今季の経験をこの6日間で出すことができてよかったです。来年はシード権を取りたいです。頑張るしかない1年だと思います。そのためにも、1年間戦える体をオフにしっかり作ります」(重永)
 また、3位に入ったのはファイナルQT直前の12月3日にプロ宣言。大阪学院大学4年の木下稜介だ。1991年7月16日生まれの22歳で、石川遼、松山英樹と同世代になる。

「1位だけを狙って頑張りましたが、さすがに疲れました。ただ、自分のゴルフの約束ごとである“平常心”でゴルフができたと思います。その結果ですね。最終日は風が吹いていましたが、波風を立てずにプレーできました。英樹とは高校時代から知っている仲で、すごく刺激になっています。夢はマスターズで優勝することです!」

 石川、松山世代で、また一人楽しみな逸材が来年プロデビュー戦を飾ることになる。
 今年シード落ちした選手も奮起した。細川和彦は8位で通過。ホッと肩をなで下ろした。

「もう、このファイナルQTの場には来たくないですね(笑)。ただ、ホッとした思いは強いです。来年も出られるということを決めることができました。シード落ちに関しては、中嶋(常幸)さんや(尾崎)直道さんに『誰もが通る道だ』といわれました。勝負の世界ですから、いろんなことがあります。来年は、絶対シードを取るように頑張ります」(細川)
 同じく今年シード落ちした宮里聖志は55位に終わり、来季のレギュラーツアー出場は厳しくなった。

「歯がゆい結果ですが、収穫もありました。パットですね。来年は浪人します(笑)。自分の立ち位置でやっていきます。ゴルフ日本シリーズJTカップで優作の初優勝には力をもらいました。彼の頑張りは知っていましたから、それが報われたことがすごくうれしかったですね。自分は、アジアンツアーのQTも行こうと思っています。そのためにも、オフに自分がやるべきことのイメージはできています」〈宮里〉

 93人が戦った最終日。笑い、悔しさ、しかめっ面、気持ちの切り替え……とさまざまな表情があった最終日。来季のシーズンに向けての男たちの6日間が終わった。

文・井上兼行

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