アジアで奮闘する日本人選手・高橋賢

ParOn.(パーオン) / 2013年12月11日 15時36分

PGM MIDF KLGCC マスターズでプロ初優勝を果たした高橋賢 写真・アジアンツアー

 石川遼や川村昌弘らが出場する今週のタイゴルフ選手権(12月12~15日、タイ・アマタスプリングCC)。実は、この試合をとり行うアジアンツアーには、2010年から始まった新興の下部ツアーがあり、アジアンディベロップツアー(ADT、日本ツアーに置き換えればチャレンジツアー)と呼ばれている。そして今シーズン、日本人二人目となるツアー優勝を飾った高橋賢が好成績を残している。

「PGM MIDF KLGCC マスターズ(11月7~10日)のプロ初優勝はうれしかった。100万円ぐらいの優勝賞金(1万812米ドル)は現地通貨の現金手渡し。半分ぐらいは日本円に換金して持って帰ってきましたが、金額が金額なので帰国の際は焦りましたよ(苦笑)」

 そうプロ初優勝を振り返った高橋は、横田真一や近藤共弘らを輩出した専修大学出身の27歳だ。そして、

「2年前にADTに初出場した当時、日本のレギュラーツアーはもちろん、チャレンジツアーにも出られる状況ではなかった。そこで、いい経験の場所、成長の場所として探していたときにADTを知り、出場する機会を得たのです」
 2011年に初めてADTに出場した高橋。その年は1試合のみだったが、翌年は8試合、そして今年は14試合に出場した。

「ADTの盛り上がりはチャレンジと同じぐらい。コース内にスポンサーの看板もあり、ツアーの雰囲気はありますよ。ギャラリーは多くて60人ぐらいですかね。でも、毎試合、予選を通ると決勝ラウンドに進め、4日間戦えるのはすごく大きい。面白いし、楽しいし、自分が成長しているのが分かりやすい。メーンツアーと同じようにゴルフをやる時間が長いので、本当にうまい選手じゃないと上位にいけない」

 もちろん、言葉や食事など日本でプレーする以上にコース内外で気を使う場面は多い。それでも彼は「もっと他の選手とコミュニケーションがしたい」「練習環境がいい」とネガティブな事を口にすることはなく、常に前向きだった。

「お金は厳しいですが、本当に面白い。今、賞金ランクは13位なので、もうちょっと上を目指したいです」

 毎年、賞金ランク3位までが自動的にアジアンツアーの出場権を得る。しかし、今年は1位の選手がすでにレギュラーツアーで来季のツアーカードを確保していることから、出場権は4位まで繰り下がる。上にはあと8人、高橋はその座を射止めことができるだろうか。運命の最終戦は来年1月上旬、インドネシアで開催される。

文・秋山義和

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