【コラム】J・デイ、松山ら世界的に若手ゴルファーが台頭

ParOn.(パーオン) / 2014年2月25日 10時40分

ようやく米ツアー2勝目を挙げたジェイソン・デイ 写真・Getty Images

 WGC-アクセンチュアマッチプレー選手権決勝戦、23ホールの死闘を制したのは26歳のジェイソン・デイ(豪州)だった。一時は3アップと大きくリードしたが、終盤にビクター・デュビッソン(フランス)が驚異の巻き返し。5ホールのエキストラホールを戦い日没が迫る中、デイがバーディで幕を下ろした。

 2010年のバイロン・ネルソン選手権以来のツアー通算2勝目。実際まだ2勝目かというのが正直な印象だが、昨年はマスターズ3位、全米オープン2位、全米プロ8位と、メジャーで活躍したからだろう。このWGCでの勝利が今季メジャー制覇への大きなステップとなると期待したい。

 負けたけれど大きな注目が集まったのはビクター・デュビュッソン。フランス人だから、米国では“ビクター”と呼ばれるが母国では“ビクトル”。カンヌで生まれ育ったデュビュッソンは23歳。12歳からゴルフを始めて09年に欧州アマを制すると、世界アマチュアランキング1位につく実力の持ち主だ。地元カンヌでは“ゴールデンハンズ”と呼ばれるほどショートゲームが上手い。昨年11月、トルコ航空オープンでタイガー・ウッズ、ジャスティン・ローズら強豪を抑えてツアー初優勝を挙げ注目を集めた。

 デイとのエキストラホールの死闘では、“ゴールデンハンズ”を見事に披露した。19ホール目、グリーンオーバーしたデュビュッソンの第2打は砂漠の中。石やテレビケーブルが横たわる中、時間もかけずに打ったアプローチは1.5メートルにつきパーセーブ。20ホール目はサボテンの中に打ち込み今度こそ終わりかと思われたが、これもまたウェッジを取り出すと競技委員も呼ばずにさっさと打って2メートルにつけパーを拾った。この二つのショットは“歴史に残るミラクルショット”と解説をしていたニック・ファルドも絶賛した。

 さすがのデイもこれには笑うしかなく、

「2度ほど彼は終わったと思ったのに、もう頭を振るしかなかったね」

 とデイ。

「19ホール目を終えてグリーンを歩いていたとき、彼から『ごめんね』っていわれたよ(笑)」

 勝ったデイは26歳、そしてデュビュッソンは23歳。今大会2回戦で松山英樹を下したグレアム・マクドウェル(英国)が松山のプレーを絶賛しつつ、こういった。

「たくさんのすばらしい若い選手がどんどんとこのツアーに上がってくる。彼らは完成されていていつでも勝てる。だから僕たちは彼らが来る前に早くお金を稼がないといけないって、いつも冗談をいっているんだ」

 どうやらその時代はもう来ているようだ。

文・武川玲子

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