東日本大震災から3年 福島のゴルフ場の今

ParOn.(パーオン) / 2014年3月11日 14時46分



2011年3月11日に発生した東日本大震災から3年が経過した。宮城県と岩手県のゴルフ場が復興に向けて着実に歩みを進める一方で、原発事故収束の見通しが立たない福島県のゴルフ場を心配する声は多い。そこで今回、福島のゴルフ場を訪ねてみた。

取材/文・本誌編集部
既存ゴルフ場の入場者数は震災前の水準まで回復

 震災から間もなく3年を迎えるという2月中旬。福島県のゴルフ場の現状について話を伺うため、まずは福島県ゴルフ連盟の安部哲夫会長を訪ねた。

 安部会長は、自身が代表取締役社長を務める会津磐梯カントリークラブの冬期事務所(会津若松市飯盛)で取材に応じてくれた。

「今も何とか持ちこたえて頑張ろうというゴルフ場は、独自のアイデアを出しながら集客に努力しており、震災の前に近い入場者数が戻ってきている」

 と、約3年の月日を経て、ようやく震災前とほぼ同じ水準までゴルファーが戻ってきたことを安堵(あんど)交じりに口にした。

 ただ、この数字は今も連盟に加盟しているゴルフ場のもの。加盟コースは2011年に42コースだったのが、現時点では32コースまで減少しているという。震災の影響で廃業を決めたゴルフ場もあれば、営業は続けているものの連盟を退会したゴルフ場もある。

「ゴルフ場の経営をやめたコースもありましたが、既存のゴルフ場は一つにまとまって、それぞれのゴルフ場の魅力を前面に出していけばいい。今はもう、一人勝ちという時代ではないですから、県全体としてパワーアップしていかないと、ゴルファーに喜んでもらえません。苦しいときにマイナスのことばかり考えるんじゃなくて、こういうときこそ今まで気づかなかったことに気づいて、何をやればプラスにできるのかという思考でいきましょう、と話をしています」(安部会長)
 そんな発想で立ち上げたイベントが、「ふくしまゴルフフェスティバル」だ。

「震災直後は、放射能の問題もあって、子どもたちがゴルフ場に行ってボールを触ったり砂を触ったりするのはダメという雰囲気があったんです。そこで、子どもに勇気や元気を与えるイベントをやろうと話し合いました。ちょうどその年、福島県出身の小林浩美さんがLPGA(日本女子プロゴルフ協会)の会長になったので、相談に行ったら協力してくれました」(安部会長)

 こうして震災から約5カ月後の11年8月22日に会津磐梯CCで行われた同イベントは、132人の子どもたちが一堂に集い、スナッグゴルフやパター大会、練習場でのレッスンでゴルフを思う存分楽しんだ。森田理香子や大山志保ら女子プロも参加して大盛況だったという。

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