多数のシード選手欠場…スタジオアリス女子オープンの裏側

ParOn.(パーオン) / 2014年4月8日 19時11分

普段、あまり見慣れない選手が練習をしていた スタジオアリス女子オープン(2014)(事前情報)

 11日から3日間で開催される国内女子ツアーのスタジオアリス女子オープン。指定練習日の8日、会場となる花屋敷GCよかわCを訪れると、あまり見慣れない選手たちが多数練習していた。

 今大会の出場選手を確認したところ、まず前年度の賞金ランキング上位50名までの選手の中からは、36名が出場する。シード選手の中で欠場する主な選手は、横峯さくら、テレサ・ルー、佐伯三貴、比嘉真美子、大山志保、馬場ゆかり、成田美寿々、姜秀衍、不動裕理、原江理菜、飯島茜などだ。

 その結果、クオリファイングトーナメント(以下、QT)上位者21名のほか、その下のQTランキングの31名の出場が決定。そこには元々、マンデートーナメントに参戦予定だったQTランキング60位の香妻琴乃や、同63位の大谷奈千代まで出場権の権利が下りてきた。

 そこで一つ疑問なのが「なぜこれだけ多くの選手が今大会を欠場するのか?」ということだ。

 そもそも、欠場者が多く出るトーナメントがあるのは例年のことで、今大会に限ってのことではない。昨年のツアーを取材していたときもそうだったが、スタジオアリス女子オープンだけでなく、フジサンケイレディスクラシックやヨネックスレディスでも数人のシード選手に欠場者がいたのを記憶している。

 現場で周辺の声をまとめた結果、一番大きな理由がわかった。

「今季の女子ツアー37試合をフルに戦い抜くには、どこかで休まざるを得ない」

 ということだ。
 選手にとっては、ケガなくツアーを1年間、戦うことが最も重要なわけで、そのためにはスケジュール管理、体調管理が大切になってくる。確かに、年々試合数が増加する女子ツアーだが、今年フル参戦する選手は皆無だ。

 今年は、前週のヤマハレディースオープン葛城が4日間競技だったことも関係しているのかもしれない。もしかしたら開催コースが苦手だとか、賞金額が少ないと考えるかもしれない。さらには、5月の第2週に控えているメジャーのワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップへの準備ということも考えられる。

 ただ、こうした理由を論じ始めたらキリがなく、最終的にはそのトーナメントとどのように向き合っていくのか、それぞれの女子プロの意識によるところが大きい。

 LPGAの規定では、2年連続で同一大会を欠場すると100万円の罰金が科される。なので、今回欠場した選手は、来年出場しなければならない。

 こうした規定が良いか悪いかはさておき、こうした抑止力がなければ、試合が増える女子トーナメントにおいて、欠場者に歯止めが利かない試合もあるということだろう。

 ただ一方で、現場ではこういう見方もある。

「シード選手が抜けたことで、QTランキングの選手にチャンスが与えられ、ここから新人が発掘される」

 確かに、割合でいえば、今大会に出場する賞金シード選手36名に対し、QTランキングから出場している選手は52名、さらに主催者推薦も18名と、顔もあまり見たことがない選手が上位に来る可能性は高い。

 今大会はQTランキング下位の選手にとっては願ってもないチャンスであり、ここから新たなサクセスストーリーを駆け上がる選手が登場するかもしれない。

 今週は「シード選手が大量に抜けておもしろ味に欠ける」というネガティブな視点よりも、「新たな若手発掘」の大会ととらえたほうが、楽しくトーナメントを観戦できるに違いない。

文・キム ミョンウ

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