B・ワトソン グリーンジャケットの重圧をはねのけてV2達成

ParOn.(パーオン) / 2014年4月14日 13時47分

ウィニングパットを沈めキャディと抱き合って涙を流したバッバ・ワトソン マスターズトーナメント(2014)(最終日) 写真・鈴木祥

マスターズトーナメント(4月10~13日、米国ジョージア州・オーガスタナショナルGC、7435ヤード、パー72)

 勝てばタイガー・ウッズ越えの最年少優勝となる20歳のジョーダン・スピース。勝てばジャック・二クラス越えの最年長優勝となる50歳のミゲル・アンヘル・ヒメネス。歴史的な記録誕生の可能性もあった今年のマスターズだが、スピースと並んで首位タイでスタートした一昨年のチャンピオン、バッバ・ワトソンが、5バーディ、2ボギーの69、通算8アンダーで2着目のグリーンジャケットを手にした。

 タイガー・ウッズ欠場、フィル・ミケルソン予選落ちと人気者不在だったが、最終組のワトソン、スピースのスタートには二重三重の列ができるほどパトロンは集まっていた。

 序盤はスピースのペースだった。スピースが2番(パー5)でバーディを奪い、ワトソンは3番(パー4)でボギーと2打差に広がった。4番(パー4)は、手前のガードバンカーに入れたスピースに対して、ワトソンは手前2メートルにつける。

「前半のパー3でジョーダンと同じようにバーディをとれたのが大きかった」

 スピースはバンカーからチップインをして、完全に流れを持っていこうとしたが、ワトソンも落ち着いて2メートルを沈める。前半のもう一つのパー3、6番では、ワトソンが上4メートルにつけ、スピースは手前1メートルにつける。ワトソンはこれをねじ込み、スピースに離されなかった。

「ターニングポイントは8番と9番だったね。あそこで流れが僕に変わった。その後は誰も伸ばしてこなかった」

 スピースは8、9番連続ボギーで、ワトソンは連続バーディ。この時点でワトソンの2打リードと自身のバーディで流れを変えた。ワトソンは10番をボギーとするものの、11~13番のアーメンコーナーを1アンダーで抜けた。特に13番のティショットは左ドッグレッグの木のスレスレを通り、360ヤード越えドライブ。2打目は56度のウェッジで2オンに成功してのバーディだった。上がり5ホールで、毎年ドラマが起こるが、今年は上位陣が軒並みバーディを取れずに、ワトソンは無理をせずにグリーンジャケットを手にした。

「1度目の優勝は夢がかなったと思ったけど、まさか2度も勝てるとは思いもしなかった。感動で胸がいっぱいだ。こんなにうれしいことはない。一昨年マスターズに勝って、昨年は少し精神的に押しつぶされていた。それに2年前はちょうど息子を養子に迎えたばかりだった。父になることとグリーンジャケットを持つことで、とてもいっぱいいっぱいだった。慣れるのに時間がかかったよ」

 20センチのウィニングパットを沈めたワトソンは、キャディと抱き合って涙を流し、グリーンに迎えにきた息子にキスをし、妻と3人で抱擁して2度目の優勝に歓喜した。

 マスターズで2勝以上したのはこれで17人目。2勝にはバイロン・ネルソンやベン・ホーガン、セベ・バレステロスらが名を連ねる。今年に入ってから優勝2回、2位2回と、常勝者らしい成績を残している。グリーンジャケットの重圧をはねのけて優勝をつかんだことで、さらなる飛躍が期待される。

文・小高拓

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