バンカーショット練習で今季初Vを飾った藤田寛之

ParOn.(パーオン) / 2014年4月27日 19時58分

今後も自分のゴルフを磨き続け優勝という形でお披露目するという藤田寛之 つるやオープン(2014)(最終日) 写真・村上航

つるやオープン(4月24~27日、兵庫県・山の原GC山の原C、6804ヤード、パー71)

 40歳以降でツアー10勝目を挙げた藤田寛之。通算16勝のうち半分以上を占めているが、73年以降の記録では尾崎直道と並ぶ4位タイ(1位尾崎将司63勝、2位杉原輝雄21勝、3位青木功18勝)の記録だ。

「自分が小さいころから憧れていたすごい人ばかりですね」

 というものの、特別な感情はない。あと9勝に迫った永久シードに関しても一切興味を示さない。そんな藤田のモチベーションとなっているのは、どれだけ自分のゴルフを高められるかだけなのだ。

 今回の優勝も、3バーディを奪った前半のゴルフは100点満点だったという。しかし、スコアを一つしか伸ばせなかった後半の9ホールは、とても強いチャンピオンのゴルフではなかったと猛省する。プレーオフで勝ったのはあくまでも運がよかっただけであり、結果でしかないのだと。ぜいたくな悩みのようにも聞こえるが、常に上を目指していなければ、16勝も積み重ねることはできなかったともいう。

 その藤田が、今回優勝するために役立ったのがバンカーショットの練習だ。

「今週はバンカー練習場にいる時間が長かったですね。少しクラブが寝て下りてきていたので、それを修正するのが目的でした。シャフトを立てたまま下ろしてきて、インパクト後も立てるようなイメージで振らないとバンカーからきれいにボールが出ないんです。バンカーショットでのヘッドの抜け具合と通常のショットでのヘッドの抜け具合がリンクすると考えていいでしょう。バンカーショットがよければ、ショットの調子もよくなります」

 藤田にとっては、バンカーショットが好不調のバロメーターというわけだ。その練習が生きたのが、最終日の16番パー3だったという。7番アイアンでの打球は、ほぼ完ぺきにヘッドが抜ける打ち方ができた。その結果、ピンそば50センチにつき、朴相賢に追いつくバーディを奪った。

「今後も自分のゴルフを磨き続けることは変わりません。自分にとっての優勝は、どれだけ磨き上げたのかをお披露目する場なんです」

 と、ゴルフ道を極めていくことを誓った藤田。あくまでも結果はあとからついてくるものだという考えは変わらないが、納得するまで磨き上げたとき、2度目の賞金王も見えてくるだろう。

文・山西英希

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