舞台はB・ネルソンゆかりの地、テキサスへ…日本人二人目の優勝を見たい

ParOn.(パーオン) / 2014年5月13日 18時0分

B・ネルソンから祝福を受けた丸山茂樹 写真・Getty Images

年間18勝の記録はいまだに破られず

 米PGAツアーは、準メジャーと呼ばれているザ・プレーヤーズ選手権が終わり、HPバイロン・ネルソン選手権(5月15~18日、テキサス州・TPCフォーシーズンズリゾート)へと舞台を移す。

 テキサス州はゴルフに限らずスポーツが盛んだが、テキサスの人たちが誇りにしている一人が、バイロン・ネルソンだ。

 ネルソンは1912年に生まれ、12歳のときにフォートワースのグレンガーデンCCでキャディとしてゴルフの道に入った。

 中流階級の家庭で育ったネルソンは、不良っぽい若者が多いキャディの中で、たばこも吸わず、キャディマスターにかわいがられ、いつもいいお客さんを真っ先につけてもらった。

 その後ネルソンは、順調にゴルフの腕を上げていき、45年には年間18勝という驚異的な記録を作った。これはいまだに破られていない。

 同年は、第二次世界大戦が終了した時期で、まだ多くのゴルファーが兵役から復帰していなかったことから、記録の価値を差し引いて見る向きもある。しかし、その時代に作られるのが記録であり、今の時代と比較するのは間違いだろう。

 体があまり頑丈でなかったネルソンは、46年に現役を退き、その後はマスターズなどごく限られたトーナメントに出る以外は後進の指導に当たった。64年の全米オープンに優勝したケン・ベンチュリや、米PGAツアーで芽が出ずに苦闘していたトム・ワトソンも指導した。

 今大会は44年に設立され、初代チャンピオンとなったのがネルソンだった。その縁もあり、68年から“バイロン・ネルソン”の名前が大会冠につけられた。

 ネルソンは毎年コースに足を運び、優勝者を迎えていた。丸山茂樹が2002年に勝利したときも、熱い祝福を受けていた。しかし、その直後から体調を崩し、06年に94歳で亡くなった。

 昨年は、日本で賞金王を獲得したことがある裵相文が、米PGAツアー初優勝を遂げている。今年は石川遼と今田竜二が参戦予定。日本人二人目の勝利者として大会に名を刻んでほしい。

文・岩田禎夫
Weekly Pargolf(2014年5月27日号)掲載、一部改訂

【岩田禎夫】
1933年9月30日生まれ、神奈川県出身。報知新聞にてゴルフをメーンとするスポーツ担当記者として活躍後、70年に退社。以降、フリーのゴルフジャーナリストとして、米ツアーを主に世界のゴルフを精力的に取材する。

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