36歳で初優勝、46歳の“遅咲き”斉藤裕子が若手に「待った!」

ParOn.(パーオン) / 2014年5月24日 18時45分

磨いてきた熟練の技で若い世代に立ち向かう斉藤裕子 中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン(2014)(2日目) 写真・村上航

中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン(5月23~25日、愛知県・中京GC石野C、6459ヤード、パー72)

 1990年プロ入会。生涯獲得賞金が2億5000万円を超えているベテランの斉藤裕子が、この日のベストスコア5アンダーをたたき出し、首位と2打差の6位タイに浮上した。

 勝みなみさんのツアー優勝でアマチュアに脚光が浴びる中、その勝さんのお母さん世代の斉藤裕子が、快進撃を見せた。初優勝は10年前。この大会を36歳で制し、5年後の2009年に2勝目。5年周期で優勝をしており、今年は前回からちょうど5年。久しぶりにめぐってきたチャンスに斉藤はどう思うのか。

「年々距離は長くなるし、年々飛ばなくなるし(笑)、しかたないです。今日もセカンドはほとんどユーティリティーです。2004年の最終ホールはセカンドを9番アイアンで打ったのに、今日は6番ユーティリティーでした。距離は残りますよ(笑)」

 この日も同組の木戸愛、三塚優子に50ヤード離される場面もあり、「ほとんどセカンドオナーですよ(笑)」と話すが、パー5で3つスコアを伸ばすなど、チャンスを確実にものにした。同世代のプロがレギュラーツアーから撤退する中、斉藤がツアーにこだわる理由が一つある。

「環境が一番だと思っています。ずっとお世話になっているコースでは自由に芝で打たせていただきますし、本当に恵まれているんです。そういう環境をいただいているので頑張りたい気持ちがあります」

 そんな斉藤だが、今年のオフからトレーニング方法を変えている。おととしまではハードなトレーニングで体をいじめたが、昨年は一度トレーニングを中止。そして今年は、体が動きやすいように関節をうまく使う、軽めのトレーニングを導入。45歳を過ぎてもなおツアーにフル参戦するための体作りに終始した。

「長くやっているといいこともありますね(笑)。今年は最後という気持ちもあって、周囲に『一所懸命頑張る!』と宣言していましたが、もう一度シードを取って来年もやりたいですね(笑)」

 中学2年、14歳でゴルフを始めた当時は、ドライバーはまだパーシモンの時代。

「そこからメタル、カーボン、チタンといろいろ打ってきました。今のジュニアは道具も進化しているし、情報も多いですし、試合にも出られる。だからプロになってもすぐ活躍できる環境があります」

 苦労を重ねて36歳で初優勝を果たした斉藤。磨いてきた熟練の技で、若い世代に立ち向かう姿を明日も見てみたい。

文・高桑均

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